WARADANLOG(ワラダンログ)

ダンゴムシ・ワラジムシの専門ブログです。

実は腐葉土だけは危険?ワラダン飼育に最適なベース床材について解説

この記事はこんな方におススメです。
・ワラダンの繁殖が上手くいっていない方
ダンゴムシやワラジムシの飼育を始めた方
・コバエやダニに悩まされている方

ワラダン飼育は床材が命!

どうも、一色です。

この記事を読んでくれている方は恐らく
ワラダンを既に飼育している人やこれから飼育を始める方だと思いますが

皆さん床材(ゆかざい)って気にしてますか?

これはワラダンに限らず昆虫・奇虫飼育では、生体の健康を保つ為の重要な要素ではありますが
特にワラジムシやダンゴムシにとっては特に重要な部分になります。

というのも彼らはそもそも腐食性動物であり、もともと主食が枯れ葉や土な生き物ですから
床材が変われば彼らにとっての環境はガラッと変わってしまいます。

裏を返せば、床材さえ適したものになっていれば驚く程スクスクと育っていきますから
爆発的に繁殖、略して爆殖間違いなしという事です。

という事で今回はワラダン飼育に用いられる様々な”床材”の中から、
ベース床材としてめちゃくちゃおススメなココナッツピートを紹介し、
腐葉土との違いや、それぞれのメリットやデメリットについてまとめさせて頂きました。

また、ワラダンの基本的な飼育方法についてはこちらにまとめておりますので、
飼育方法全般について気になる場合はご覧ください!

腐葉土

まずは床材の王道、腐葉土の紹介です。
そもそも腐葉土とは草や木が枯れた後に微生物によって分解されて出来るものですから、
腐葉土によって差もある訳ですが、飼育用マットであればどれを選んでも大きな差異はありません。

私が現在、使っているのはコチラです。
普通にカブトムシ飼育用の腐葉マットでも良いですが、腐葉マットとは厳密には木の幹を粉砕して発酵させたものであるので、ワラダン達の餌にならない可能性があるので、しっかり「腐葉土」と明記されいている商品を使うのがオススメです。

南信州産 天然腐葉土(18L)

腐葉土のメリット

メリットとしては、栄養が豊富なのでワラダンにとってはそのものが餌になる所です。
つまり、腐葉土を用意しておけば餌を個別に用意しなくても飼育する事が可能になりますので
お世話がしやすくなります。
(別途カルシウム分は補う必要はあるかと思いますが…)

保湿性も高く水切れになる心配も低い為、
こまめに面倒が見れない場合にも安心です。


そういった意味ではやはり腐葉土は初心者の方におススメ出来る床材ですね。

腐葉土のデメリット

デメリットですが、皮肉なことに栄養が豊富なせいでコバエやダニが湧きやすい所です。
ダニはまぁ頑張っても撲滅は不可能に近いですし、そこまで大量発生しない限りは人間への害はありません。

問題はコバエです。マジで手に負えない。

一度湧いたら完全駆除は至難の業です。
過去に私の飼育環境でも湧いた事がありましたが、もうトラウマレベルで大量発生しました。
殺虫灯を使ってなんとか室内に飛び回る奴らを始末するも、
ケースの中には常に十数匹のコバエが側面に張り付いていました…。

あまりにもコバエと格闘しすぎて、
いないはずの場所で「コバエの様な黒い点が視界を横切る感覚がする」という
恐ろしい幻覚まで見るようになり、徹底的に殲滅する事を決意。

全てのケースから生体を退避させ、床材を総入れ替えし、元の土を漏れなくレンチンする事で無事復讐を果たしました。(※危険ですので真似しないでください)

それ以降コバエを見る事はなくなりましたが、毎年夏が来るとまた湧き出すんじゃないかと少し不安になります。

という事もあるので、個人的な意見としては腐葉土オンリーでの飼育は非推奨です。
ただ、コバエ自体がワラダンに悪影響を及ぼす事はないので、コバエが全く気にならない方や、
絶対にコバエを室内に侵入させない自身がある方なら、腐葉土でも大丈夫です◎

たまにお迎えした子達についてきた腐葉土とかで発生するので
新しくワラダンをお迎えする場合は注意してくださいね。(私はこのパターンでした)

②ココナッツピート

これ以外の名称で、ココピートやヤシガラマットとも呼ばれますが、要するにヤシの木を細かく砕いて粉末状にした素材になります。

ネタバレにはなりますが、結論から言うと全ての床材の中でコレが一番おススメです。
ワラダン飼育者なら買っていて損は無いので財布に余裕があればぜひ導入してみてください。

『ココナッツピート』

ココナッツピートのメリット

メリットとしては、何よりコバエやダニが湧きづらい所です。

コチラを使用する様になってからは、コバエが一切発生しなくなりました。
(ダニは餌等に多少は湧きますが、それでも腐葉土に比べれば数はかなり少ないです)

また、保水性も高くワラダンにとって致命的な水切れが起きづらく、
かと言って水はけも良いので、土がじっとりしてしまう事がほとんどありません。

腐葉土だとどうしても換気が間に合わないと土がぐっしょりとしてきたり、土が固まったりします…

こちらではそういった事が起こらないので、安定した環境を用意する事が出来ます。

ココナッツピートのデメリット

デメリットとしては、腐葉土と違い栄養はない(はず…)ので別途餌を用意して栄養バランスを整えないとならない点ですが、餌はどちらにせよあげるので、実質デメリットにはなりません。

あとは腐葉土に比べてちょっと費用が高いのですが、上で紹介した商品では200Lで約7000円ですので
1個買えば1年以上は軽く持ちます。
なので長い目で見れば費用は腐葉土と大差なくなるはずです。

私は2年前に購入したココナッツピートがまだ残ってます。

また、小分けで買うとしても、2Lで1000円前後なので決して手が届かないものはないと思います。

とにかく使っていて不満に思う事がありませんので、
特にコバエ嫌いの方や、虫嫌いの同居人とお住まいの方はココピートをおススメいたします。

まとめ

結論:腐葉土良いが長く飼育していくならココナッツピートは使うべし

ただ、腐葉土飼育は駄目という事ではないので、それぞれのメリットデメリットを知った上で
混ぜて使うというのも手だと思います。

私は現在、腐葉土とココナッツピートを7:3くらいで混ぜて使用しております。
保水性以外に腐葉土からしかとれない成分等があるかもしれない為です。

ただ、いつも地上や樹皮にくっついている様な潜る習性がほとんどない種にとっては、
そもそも腐葉土をそんなに食べているのかという部分が疑問になりますので、

そういう種であればココナッツピートのみで環境を用意しても良いかと思います。

ともかく、お世話が結構楽になるので、今の飼育環境がハマっていなかったり、
コバエで悩みの方がいれば、一度使ってみる事をおススメします。

ここまでお読み頂き、誠に有難うございました_(._.)_