WARADANLOG(ワラダンログ)

ダンゴムシ・ワラジムシの専門ブログです。

ワラダンを爆殖させる為に重要な床材について解説

この記事はこんな方におススメです。
・ワラダンの繁殖が上手くいっていない方
ダンゴムシやワラジムシの飼育を始めた方
・ワラダン飼育の床材の種類を知りたい方

ワラダン飼育は床材が命です!

どうも皆様、一色です。

前回の記事の続きになりますが、改めて…
皆さん床材(ゆかざい)って気にしてますか?

ワラダンに限らず昆虫・奇虫飼育では、生体の健康を保つ為の重要な要素ではありますが
特にワラジムシやダンゴムシにとっては特に重要な部分です。

というのも彼らはそもそも腐食性動物であり、主食が枯れ葉や土…
床材が変われば彼らにとっての環境はガラッと変わってしまいます。

床材次第で日に日に数が減ってしまう事もありますが、
逆に言えば、環境さえハマれば爆殖間違い無しという事です。

という事で今回はワラダン飼育に用いられる様々な”床材”の中から、
ベース床材に合わせて使う事で効果を発揮するドーピング床材について
まとめさせて頂きましたので、ご覧ください!

ちなみに前回記事では、飼育環境のベースとして使ってほしい床材について紹介しておりますので
特に飼育初心者の方・環境にお悩みの方は一度お読み頂くと発見があるかと思います。

また、ワラダンの基本的な飼育方法についてはこちらにまとめておりますので、
飼育方法全般について気になる場合はご覧ください!

①ハスクチップ

ヤシの木をチップ状に砕いた素材になります。
前回紹介したココナッツピートの大粒バージョンですね。

こちらに関しては以前にココナッツピートを激推しした通り、
吸水・保水・排水・空気層の維持に優れる、まさに万能素材です。

ベースの床材の上に敷いて、ケースの表面積を増やしてあげる効果もあれば、
床材に混ぜる事で空気層を作り、土の固結を防いでくれます。

固結というのは、要するに土がバサバサに固まってしまう事を言うのですが、
こうなってしまうと、土の中に空気が入る隙間がなくなって
微生物等の活動が衰えてしまい、土の劣化が早まってしまいます。

なので基本的には特に腐葉土等、固まってしまいがちな素材に混ぜてあげる事で
良質な環境維持に繋がります。

こちらについては腐葉土と組み合わせて使う事がおススメです。
ココナッツピートに混ぜても原料が同じなのでそんなに効果が無い気がするためです…

ただし、ハスクチップのみを深く敷くと、湿度調整が難しくなってしまう為、
個人的には表面に沢山撒く事はあまりおススメしておりません…。

使用の際は表面の一部に少量、もしくは内部に混ぜてあげましょう!

ゼオライト

なんだかカッコいい響きですよね。ウルトラマンの敵とかに出てきそう…。

こちらは粘土鉱物の一種で火山灰が川の堆積作用や水圧を受ける事で出来る物質になります。

こちらの効果はハスクチップに少々似ているのですが、
非常に細かい孔を持つ素材である為、床材に混ぜる事で空気層を作り土の劣化を防ぎます。

勿論、排水性も高い為、長く飼っている時にありがちな土が湿りすぎる事についても防ぐ効果があります。

更に、ヤシガラには無い、ガスや有害物質を吸着させる作用がある為、
防臭対策・ダニ対策にも繋がります。

これ自体がワラダンの餌になる事はありませんが、環境の劣化を抑える効果はかなり高いので
床材に混ぜて使いましょう。

特選ゼオライト 細目 2kg

エーキューブファクトリー

③サンゴ砂

ワラダンにサンゴ砂⁉それフナムシと間違えてない⁉

とお思いかもしれませんが、そうです。あのサンゴ砂です。

ちなみにこのサンゴ砂については、今回紹介した中でも特におすすめの床材です。

というのもサンゴ砂というのは大きく分けて3つの重要な効果を持っています。
・防ダニ効果
・カルシウム成分の補給効果
・土の酸化を抑えて、環境を維持する効果

カルシウム分についてはワラダンにとっては必要不可欠であります。

また、土の酸性度か高くなっていくと、土の中の金属成分(鉄やアルミニウム)が溶けだし、
土の成分が変わるため、そこで暮らすワラダンに影響を及ぼす可能性が高いです。
(専門家では無いのでこの認識が間違っているかもしれませんが、飼育環境は変化しないに越した事はないと思いますので、なるべく安定に繋がる環境づくりをするべきだと考えております)

どちらをとっても、ワラダンにとっては有益に働く事に違いはありませんので、
ぜひ、サンゴ砂を使用してみる事をお勧めします。

今度各ケースの床材のph値を測って様子をみてみましょうかね…
アマゾン等で計測器は3000円程度で買えるらしいので、検討しておきます。

有機石灰

なんだか中国の故事成語みたいな名前ですね。『ゆうきせっかい』です。

カキ殻の粉末等の動物由来の石灰であり、カルシウムとマグネシウムの成分からなる物質です。

効果としてはサンゴ砂に近く、土の中和効果(酸化を抑える)のとカルシウム成分の補給です。
有機石灰の中和効果はゆっくり少しずつ発生する為、効果が長持ちし易く生体にも優しいです。

粉末状なので、サンゴ砂の様に空気層を作る効果はあまり期待出来ませんが、
その分床材に混ぜやすく、扱いやすい様に思います。

また、サンゴ砂よりも柔らかいのでワラダン達にとっては摂取しやすいのかなぁ~と個人的に思ってます。

まとめ

今回は4つの床材について紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

理想の飼育環境を求めて試行錯誤しているため、私は全ての床材を試しておりますが、
勿論全て必要というわけではないので、気になったものから是非お試ししてみてはいかがでしょうか?

一つの例としてですが、ダニ・コバエ予防、カルシウム成分補給、土の安定化を図る意図で
ココナッツピートと腐葉土を混ぜたベースにサンゴ砂とゼオライトを使用するとバランスが良いかと思いますので、ぜひお試しください。

ここまでお読み頂き有難う御座いました_(._.)_

次回もワラダン飼育のヒントになる様な情報を発信していきますので、
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