WARADANLOG(ワラダンログ)

ダンゴムシ・ワラジムシの専門ブログです。

【早期発見が大事】飼っているワラダンが不調だった時に確認して欲しい事【ダンゴムシ・ワラジムシ】

この記事はこんな方におススメです。
ダンゴムシやワラジムシを飼育中の方
・飼育しているワラダンの調子が悪く、悩んでいる方
・ワラダンの飼育に興味がある方

ワラダンの不調は『早期発見』が命!

どうも皆様、一色です。

本ブログでは主にペットのダンゴムシとワラジムシ。
通称『ワラダン』を飼育している方に向けて情報を発信しております。

今回は『ワラダン達が突然調子を崩してしまった時の対処法』について
お話させて頂こうと思います。

というのも特にワラダン飼育は環境によって調子の波が激しく

この前まで何十匹と繁殖していたのに、急激に数が減ってしまい
手を施した頃にはもう数匹。結局そのまま全滅してしまった。

という事がざらにあります。

その為、『最近なんかポツポツ亡くなってしまう子がいるな…』と感じ始めたら即環境の見直し。
早期発見が今後の繁殖の命運を分けます。

なのでもし違和感を覚えた時には「またしばらくしたら元に戻るだろう」
と言う風に気楽に考えず、怪しいと思った時点で環境の見直しを行ってください。

本記事では環境の見直しの際に意識してほしい点を紹介していきますので
最近飼育が上手く行ってない方はぜひこの後も読み進めて頂ければと思います。

また、ワラダンの基本的な飼育方法についてはこちらにまとめておりますので、
飼育方法全般について気になる場合はご覧ください!

不調の原因①床材の劣化

ワラダン飼育での不調で一番多いパターンは『長期使用による床材の劣化』です。

具体的には、ワラダン達の糞が多くなりすぎて、床材の上を埋め尽くしてしまう事により、
ワラダン達が窒息の様な状態に陥ってしまったり、土中の湿度調節が出来ず、
非常に生活しずらい環境になってしまっている事が懸念されます。

これに関しては解決策は単純で『床材の入れ替え』になります。

もし導入当初は飼育が安定していたのならその頃の配分で床材を入れ替えてしまえば問題ありません。

導入当初から上手く飼育出来ていない場合は、湿度とカルシウム分が適切だったかを見直しましょう。

まず湿度に関しては種によりますが、大体40~60%がダンゴムシにとっては過ごしやすいです。
なので床材については軽く握って団子状に固まるくらいの湿り具合になる様にカルキを抜いた水を混ぜた状態でケースに敷いてください。厚さは3㎝程度かそれ以上であれば大丈夫です。

ただ、ワラジムシの場合は種によってかなり乾燥が好きだったりがあるので一概には言えませんが
土がカピカピで割れてしまっているレベルはさすがにどの種でも辛いです。

なので基本的には上記の『軽く握って団子状に固まるくらい』を目安に用意してあげれば大抵の種は
それで安定して飼育が出来ます。

また、カルシウムが不足するとワラダン達は脱皮不全を起こして亡くなってしまう為
餌だけでなく床材にもある程度カルシウム分を混ぜてあげる事もおススメしております。
(※カルシウムに関しては後述します)

餌用であれば爬虫類用のパウダー等で良いですが、床材に混ぜる場合は量が必要になりますので高い飼料は使わなくて大丈夫です。
なのでカルシウム分については有機石灰の使用がコスパも良いのでおススメです。
※私はコチラを利用しております。

不調の原因②外部からの細菌や農薬の混入

次に考えられる原因は外部からの細菌や農薬の混入です。

例えば外で拾ってきた枯れ葉などを熱処理をせずに入れてしまった。
もしくはその熱処理が甘かった場合に、ワラダンにとって天敵となりうる細菌が入ってしまう場合があります。

その枯れ葉を食べた個体は勿論、床材に広がってしまっている場合は、枯れ葉を取り除いたとしてもワラダン達に悪影響を及ぼしてしまいます。

枯れ葉等を入れた後に一時的に沢山のワラダンが亡くなってしまった場合はこれが原因の可能性が高いです。

また、自炊の際に余った野菜の切れ端等を餌として与える事がありますが、この野菜に農薬がついている場合にも、食べたワラダン達が沢山亡くなってしまい、似たような現象が起こってしまいます。

こちらの問題に関しては、安易に公園等から取ってきた枯れ葉を入れない。
入れる場合にはしっかりと熱処理や日干しを行うようにしましょう。

また、野菜を入れる場合にはしっかりと水洗いを行うことです。

不調の原因③カルシウム不足

脱皮の途中で亡くなってしまってる個体や、脱皮に失敗して触覚や足等が欠けている個体がちらほらと見られる場合は脱皮不全になりやすい環境になっている可能性があります。

ワラジムシやダンゴムシは体を大きくするために脱皮をするのですが、決まった回数は無く
生きている限りはずっと脱皮を繰り返します。

そして、脱皮の為に特に必要な栄養素がカルシウムです。

なので、上記で紹介した床材に有機石灰を混ぜるという対応の他にも、餌としても別途用意する必要があります。

私が使っているものはこちらになります。
カットルボーンは割ってケースに配置、カルシウムパウダーは餌にふりかけて使用します。

不調の原因④腐葉土のガス抜き不足

特に飼育初心者の方で陥り易い原因が腐葉土や発酵マットのガス抜き不足です。

市販の腐葉土や発酵マットはどんなものでも基本的に新聞紙などに広げて1~2日干す事で
ガス抜きを行ってから使用しなければなりません。

ガス抜きを行わないまま床材に使用すると土中で発生したガスによって飼育ケースが高温になり、ワラダン達が蒸し焼き状態になってしまいます。

具体的なガス抜きの方法は市販のものであれば必ず説明文が載っているので、
各商品の使用方法を見た上で、適切な処理をしてから床材に使用してください。

まとめ

ダンゴムシやワラジムシ達が不調になる原因というのは気温や湿度によるものから細菌等、理由は様々です。

観察していても中々、『原因がこれだ!』と言う風に断定する事は難しいかもしれません。
だからこそ、日々の観察から『もしかしたらこれが原因なのかな』という風に憶測を立てて、
あとはひたすらトライアンドエラーでワラダン達の健康を守っていきましょう。

とはいえ、基本的にはどんな原因も床材リセットである程度抑える事は可能です。

その為、ワラダン飼育の際には最初の環境準備はしっかりと行いましょう。

ここまでお読み頂き、誠に有難う御座いました_(._.)_