WARADANLOG(ワラダンログ)

ダンゴムシ・ワラジムシの専門ブログです。

【ワラダン飼育の肝】カルシウムの重要性とオススメの与え方を紹介します

本ブログではペット用のダンゴムシとワラジムシ
通称『ワラダン』魅力飼育情報について発信しております

この記事はおよそ7でお読み頂けます

ワラダン達にとってカルシウムは『命』です。

どうも、イッシキです。

本日ワラダン徹底解説シリーズ『カルシウム編』と題し

カルシウムの重要性やオススメの与え方等、
過去の経験を通して得た飼育のコツを紹介させて頂きます。

ひとまずこの記事を読めばカルシウム補給に関する知識はバッチリつくと思いますので
特にワラダン飼育初心者の方や、お世話が上手くいかず悩み中の方には

是非お読み頂ければと思います。

ちなみに、YouTubeチャンネルで既に動画で解説済ですので
もしご興味あればこちらも併せてご視聴お願いいたします_(._.)_

※本記事の方ではYouTubeの動画よりも細かい飼育の部分のお話をつめさせて頂いてます

何故ワラダン達にカルシウムが重要なのか

初めに、ワラダンとカルシウムの関係についてお話させて頂きます。

そもそもですがワラジムシやダンゴムシや厳密には虫ではなく、甲殻類
つまり、エビやカニの仲間です。

そして、甲殻類の生き物は皆、脱皮を繰り返して成長していきます。
脱皮で古い殻を脱ぎ捨てる度に、体が少しずつ大きくなっていきます。

セミやカブトムシ等も脱皮をしますが、これは成長する為でなく
幼虫から成虫へ形を変える為の脱皮ですので、
甲殻類や爬虫類の行う脱皮とはまた別です。

そして、甲殻類の身体は主にキチン質たんぱく質、炭酸カルシウムで出来ています。
甲殻類の成長にはこれらの栄養が必要不可欠なんですね。

その中で、腐葉土やテトラフィン等の普通の餌には炭酸カルシウムがほとんど含まれていません。
なので、別の方法で炭酸カルシウムを補ってあげる必要があるという事なんです。

カルシウムが不足するとどうなる?

結論から言いますが、脱皮不全を引き起こして死んでしまいます。

カルシウムが足りないと、脱皮に失敗する可能性が高くなります。

脱皮の失敗とは、殻を脱ぐ途中で脱ぎきれずにそのまま固まってしまったり、
無理やり殻を脱いだことで身体が欠けたり、歪な形になったり、
脱皮する為の体力がもたずにそのまま亡くなってしまう事です。

そしてこの症状の事を脱皮不全と言います。

前述の通り、脱皮不全はワラダン達にとって致命傷になりますので、
もしワラジムシやダンゴムシが脱皮不全を起こしたら助けるのはほぼ無理と考えて下さい。

仮に生きていたとしても長生き出来ない事が多いです。

なのでワラダン飼育では、如何に脱皮不全を防げるかが非常に大事になります。
その為にも、カルシウム補給は不可欠なんですね。

定番のカルシウム補給剤

ここまでカルシウムの重要性をお伝えした所で、具体的なカルシウムの与え方を紹介していきます。

カルシウムの与え方には色々な方法があり、
飼育者によって与え方はバラバラだったりします。

まず、定番として良く使われるものとしては、
爬虫類用のカルシウムパウダーやカットルボーンです。

爬虫類はワラダン達と同じく脱皮をして成長するので、
同じ理由でカルシウム補給が必要なんですよね。

この普通の餌からでは補給できない栄養を補う為の爬虫類パウダーは
ワラダン達にもバッチリ効果があります。

また、カットルボーンは本来インコ等鳥類のカルシウム補給に使われますが、
こちらもワラダン達にめちゃくちゃ使えます。

カルシウムパウダーと異なり固形なので、ケースに置くだけで長持ちする所がメリットです。
粉末状のカルシウムパウダーは土に混ぜて使える点や、
カルシウム以外にリン等の栄養が含まれる事がメリットですね。

私が使っていたのはこちらになります。

GEX EXOTERRA カルシウム 40g PT1850

マルカン birdLAND かじってカットルボーン

おすすめの与え方

次に、私が現在使っているオススメのカルシウムの与え方を紹介します。

ムックリワーク

あまり聞き馴染みのないものかと思いますが、
こちらは本来ミジンコの繁殖を促す為の、ミジンコ用餌です。

米ぬか、酵母カニ殻などを使って作られる事が多く、
栄養豊富な上にカルシウムやキチン質もとれるので、実は甲殻類の餌としてもピッタリなんです。

実際、ミジンコ以外にメダカやシュリンプ等、他の生き物の飼育にもよく使われております。

栄養が豊富故に、餌にダニが発生する可能性はありますが、
ダニ自体はワラダンに危害を及ぼさない点や、
純粋に栄養面で見てもワラダンにピッタリなので、カルシウム剤としてオススメです。

ムックリワーク カルシウム カロチノイド強化バージョン 900g

②カキガラ有機石灰

これはわりと有名かと思いますが、有機石灰もオススメのカルシウム剤になります。

本来は園芸用品で、土をアルカリ性に傾ける際に使われますね。

この有機石灰ですが、名前のとおり牡蠣の殻から出来ております。

そして牡蠣。貝です。想像の通り、カルシウムMAXです。
もはや炭酸カルシウムの塊なんです。

つまり、ワラダン達のカルシウム剤にめちゃくちゃ使える上に
有機(生き物から出来た)石灰なので、安心して使えますよね。

粉末状なので床材に混ぜて使えたり、餌に振りかけたりと使い勝手が良く
ほぼ炭酸カルシウムなので、ムックリワークと違いダニが湧くことはありません。

値段も安いし量も多くコスパ抜群ですので、今回紹介する中では一番のオススメになります。

カキガラ有機石灰

③ダストレスチョーク

こちらは、存在としては知らない人はいないでしょう。

学生時代に散々お世話になったチョークですが、実はダストレスチョークの場合はワラダン達のカルシウム剤として使えるんですね。

というのもダストレスチョークの主成分はホタテの殻。
ホタテの貝殻を粉末状にして作られているのです。

カキガラ有機石灰と同じく貝殻から出来ていますので、カルシウムMAX。

ただし、カキガラ有機石灰とは異なる使用法でして、

このダストレスチョークは、一度溶かした後、こねて一つの塊にして使います。
このカルシウム玉の作り方は後日また記事にさせて頂きますが、普通にチョークを容器に入れて水で溶かしながらこねて一つにまとめて、天日干しするだけです。

水に浸して10分くらいまったら、ひたすら混ぜます
十分に混ざったら、一週間くらい乾燥させて完成です

こうして使う事で、前述のカットルボーンの様な、長持ち大容量カルシウム剤の役割をこなします。

ていうかチョークのままだと食いつきが非常に悪いし、
また粉にするのも大変なんでこうするしか無いんですけどね…

日本理化学 ダストレスチョーク DCC-72-W 白 72本

まとめ

今回はワラダンにおける『カルシウム』をテーマに解説させて頂きました。

大事な所をまとめますと、

・カルシウムはワラダンの成長に無くてはならない重要な栄養
ムックリワークや有機石灰は価格、量、カルシウム量的にコスパ
・2,3種類を併用すると食いつき悪化が防止出来て健康に繋がる

になります。

カルシウム剤は沢山あってどれにすれば良いか困ってしまうかと思いますが、
出来れば2-3種類ほど用意して、使いまわしていくことをお奨めします

ここまでお読み頂き、有難う御座いました!
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