WARADANLOG(ワラダンログ)

ダンゴムシ・ワラジムシの専門ブログです。

【検証】ダンゴムシの糞で土の劣化を見極られるのか

今回はダンゴムシのう○ち一本をテーマに解説していきます。

どうも、イッシキです。

本日は「ワラダンのう○ちから土の劣化具合を調べる事が出来るのか」
検証したいと思います。

タイトルだけ見ると非常におふざけ感がありますが
本検証は『適切なケースリセットタイミングを知りたい』という大義名分を背負っております。

ワラダン飼育では床材の劣化が進むと、次第に生体の調子を崩し
ぽつぽつと落ちていき、気付けば数が少なくなってしまったりという事はよくあります。

ですが、飼育が上手くいっているケースのリセットは逆にリスクになってしまい、
せっかく繁殖が進んでいたのに、床材を入れ替えたせいで繁殖が止まってしまう事もあるという…

つまりケースのリセットはなるべく少なくすべきだからこそ
そのタイミングを正しく見極められる方法があれば

ワラダン飼育がより安定する事間違いなしなのです。

そこで、私は考えました。

床材の劣化とは、ワラダンが生きる上で腐葉土を食し、糞をする
その糞がたまる事こそ劣化というなら、

劣化の度合い=糞の量なのでは…と。

なら、糞の味が分かれば、土にどれだけ糞がたまっているか分かり…
土の劣化度合が見極められるんじゃないか…と!

なら食べてみようじゃないかと…!

という事で、改めて今回はダンゴムシの糞』をテーマに、検証の過程や結果
その他糞にまつわる情報
についてまとめさせて頂きました。

ワラダン好きであればきっとお役に立つ話ですので、
どうか最後まで踏ん張ってお読みください。

腐葉土等の摂取は安全が保障された行為ではありませんので、
 やる方はいないと思いますが、もし検証される際は自己の責任のもと宜しくお願いします。
 (一応書いておきました!)

ちなみに『土壌測定器』というものはあるが…

いやそもそもそういう機械あるでしょ?
PH測定器とか土壌測定器とか買って調べれば良いじゃん

と思われる方もいるかもしれません。至極真っ当な意見です。

勿論ね、買ったんですよ土壌測定器。
で、試しもしたんですよ。

ただあれって普通畑とか観葉植物の鉢につかうものなんで、
ワラダン飼育だとそもそも土の底が浅く、かつ測定するには土の水分量が少なすぎるんですよね。
(※通常は土に10㎝程度埋めて使うらしいです。ワラダン飼育ではさすがに深すぎ。)

って事で土壌測定器を使うなら、測定用にケースの土を別容器に移し、グンと湿度をあげて
測れる様に調整しないといけなさそうです。

手間がかかりますよね。それならテイスティングした方が早いですよね。

そういう訳なのです。私だって食べたくて食べる訳ではないのです。
人類の進歩の為なんです。

そもそもダンゴムシの糞ってどんなもの?

飼育者であれば見た事ある人は多いと思いますが
その他の方であれば99%見た事無いと思いますので、実物を載せます。こちら。

中央に見える一番大きな長方形のブツ。これがダンゴムシの糞です。

すごく真っすぐで綺麗なんですよね形、チョコ―ベビーみたいで美味しそう。

ちなみにダンゴムシは糞をするときに一番後ろの足を使って糞をおしりから引っ張ります。
これがなんだか見ていて気持ちが良い。

YouTubeに実際の映像が投稿されております。よく撮れたなこんなシーン…

という事でダンゴムシの糞はめちゃくちゃ四角いので簡単に見分けられます。

また、糞の色は食べ物にかなり近い色になります。

なので、土の上にしたものだと振り分けるのが大変ですので、
集める時はなるべく葉っぱや樹皮の上など土以外の所に残された糞を選びましょう。

私は現在飼育している約20種のワラダンのケースから、
葉っぱの上に残されたものをスプーンにせっせと集める事にしました。

集めた糞達。お茶パックの中身みたいですよね。煎じてみたい。

という事で事前準備は完了したので、ついに実食といきます。

実際に食べてみた感想

そもそも腐葉土のもとの味を知らなければ比較も何も無いと気付いたので、
今回はワラダンの糞に加えて、シンプル腐葉土も試食するハメになりました。

腐葉土』の食レポ

当然ですが、めちゃくちゃまずいです。
部活中に砂ぼこりや土が口に入った時のあの感じを100倍にした不快感です。

腐葉土を少量含んだだけで『いつもお世話してる時に嗅ぐあの土の臭い』が口一杯に広がりました。

味に関しては強いていうなら若干の苦みを感じましたね
これは腐葉土に含まれる枯れ葉がタンニンを含む為かと思われます。
土自体は、本来であれば無味無臭のはずです。

タンニンは、渋みや苦みが強い事で有名ですよね。

これでシンプル腐葉土の味見は完了。

この味見のおかげで、
腐葉土を消化したダンゴムシの糞はタンニンが無くなっている可能性が高く
ダンゴムシの糞は苦くないのではないか

という仮説が立てられました。

本命『ダンゴムシの糞』の食レポ

一口目で驚きました。

腐葉土とは完全に味が違うと分かったからです。
ダンゴムシの糞は、全く苦みがありませんでした!

つまり、先ほど立てた仮説『タンニンが分解されて、糞は苦くない』が立証されたのです!
素晴らしい!歴史の進歩!!

ただ、どんな味かと言われると難しく、
食べる物の味じゃないので他の例えが見つからないという…

必死で自分が人生で口にしたものを振り返った結果、一番近い味は糊です。
水糊やスティック糊の様な飲み込みがたい酸味の様なものを感じました。

中学生の頃、「アラビックヤマトは食べても無害」という噂を聞いて、
図工の時間に友達と糊を少し食べた事があったのですが、その頃を思い出しました。

僕の「酸っぱいはずだ」という思い込みのバイアスがかかっている可能性はありますが
確かに酸味の様なものを感じたのです。

以上により、ダンゴムシの糞と土の味の違いは見分ける事が可能である事が分かりました。
つまり飼育ケースの土をテイスティングする事で劣化具合を確かめる事は理論上可能という事です!

結論:劣化具合は分かると思うが、リスクに見合わなすぎる

まぁ今回の検証で、求めた結果は得られましたが、
そこまでして確かめるものじゃないと痛感しました(今更)

土食べる事への抵抗感がとてつもないですし、口の中じゃりじゃりになりますからね。
それにいくら少量でも腐葉土にいる細菌でお腹をこわすリスクもありますから…

今回は食べた後も特に元気だったので問題ありませんでしたが、もうやりません。

リスクと勇気を振り絞って得たこの経験と行動力、好奇心は大切にしつつも、
味以外の方法で見極め方を模索していこうと思いました。

ちなみに実際に食べている時の様子はYouTubeチャンネルに挙げているので、
興味があれば、こちらご覧ください。

まとめ

本日はダンゴムシの糞』をテーマにまとめさせて頂きました!

ワラダン飼育はまだまだ分からない事だらけで、知りたい事は山ほどありますから
このような検証は今後も思いついたらやっていこうと思います。なるべく安全な奴で。

これからも、より良いワラダン飼育ライフをお届けする為に
調査と試行錯誤を頑張っていきますので
よろしければ温かい目で見守って頂けますと幸いです。

ここまでお読み頂き、有難う御座いました!
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