WARADANLOG(ワラダンログ)

ダンゴムシ・ワラジムシの専門ブログです。

【飼育歴5年】スパチュラータスヘラオビワラジムシの生態と飼育について徹底解説!

この記事はこんな方におススメです。
・スパチュラータスヘラオビワラジムシを飼育する方
・珍しいワラジムシの飼育に興味がある方
・ワラダンが好きな方

どうも皆様、一色です。

今回は大学生の頃から5年以上飼育しているスパチュラータスヘラオビワラジムシについての
飼育方法をこれまでの勉強や飼育経験を織り交ぜながら解説していきます。

※あくまでも独学です。知識についてもネットで海外のワラダン飼育者の動画や文献を読んでみたり、SNSで情報を集めている程度ですので、間違いがあるかもしれませんがご了承ください。

既に飼育されている方には勿論ですが、この記事を読んで少しでもワラジムシやダンゴムシを面白いと思って貰えるように、生態の知識なんかも混ぜながら綴っていきます。

スパチュラータスヘラオビワラジムシの基本情報

名称:スパチュラータスヘラオビワラジムシ
学名:Porcellio spatulatus

ワラジムシ属で、種名がスパチュラータスという事になりますね。

サイズこそ違えど、フォルムはワ―ネリーオオワラジムシ(Porcellio werneri)や、
エキスパンサスフチゾリオオワラジムシ(Porcellio expansus)に似ており、

ルンバの様に平べったい大型のワラジムシになります。

日本国内では主に
ワラジムシ、クマワラジムシオビワラジムシホソワラジムシ
等、色々なワラジムシが生息しておりますが、

特にオビワラジムシは皆様お馴染みのワラジムシとは異なる形状なので、
ワラダン好きの方には、オビワラジムシ系統は是非一度は生で見て欲しい種です。

ワラダンの生態や飼育についての情報は国内よりも海外の方が圧倒的に多い為、
学名や海外での名称を覚えておくと、情報収集に便利です。

以上の理由から本ブログではワラダンを紹介する際には必ず学名等を記載させて頂きますので
参考にして頂けると幸いです。(※間違ってたらごめんなさい)

スパチュラータスヘラオビワラジムシの飼育難易度について

あくまで私の主観ではありますが、これまで20種類以上のワラダンを飼育してきた経験のもと
本ブログでは各種の飼育難易度を記載させて頂きます。

新しく飼い始める際の参考にして頂ければと思います。

飼育難易度:普通

あくまでも個人的な判断になりますので、私の感覚ではありますが
今まで紹介したマジックポーションやダルメシアンクマワラジムシは

極端な話『普通に飼っていたら自然と爆繁殖する』という感覚なのですが、
スパチュラータスは彼らに比べると気を遣います。

しかし、繁殖力は意外と高く、飼育していると結構な頻度で赤ちゃんをみかけまので、
産卵は結構しやすいのかと思います。

幼体の成長も早く、3~6ヵ月で繁殖サイズにまで成長しますので
初めの繁殖さえうまくいけば、その後は安定して増えていく種です。

具体的にはシェルターの量と、湿度です。特にシェルターは重要かと思います。

何せ、ワラジムシ系統では大型種で、成体で20~30㎜、長寿ならそれ以上に大きくなり、
基本的に樹皮の裏に張り付くように過ごしますので、土の上にいる姿はほとんど見かけません。

群れで生活するとは言えど、それに応じた生活スペースが必要になる為、シェルターを多めに置くことをおすすめ致します。

また、湿度も高い方が好きな様で、水苔はケースの一部に盛る様においてあげる事をおすすめ致します。

霧吹きは1日1回、もしくは2日に1回。

※ケースの通気性にもよるので、土の具合で判断して下さい。水苔は常にしっとりさせる事!

スパチュラータスヘラオビワラジムシの生態について

特徴:大きい・平たい・シェルターに張り付いて生活する

私が飼育していて、彼らを見かける場所は、樹皮の裏、木炭の裏、水苔を敷いた土の下等、何かの下に隠れる様におります。

特に密集するのが、樹皮、木炭の裏で、現在私はコルク樹皮をケースにいれておりますが、その裏や隙間に群れております。

以前、Twitterの情報で、卵パックを使って飼育している方を発見したので、私も導入してみましたが、しっかりと卵パックの裏側にも集まっておりました。

樹皮と比較するとさすがに樹皮のが多いですが、特に幼体はパックに集まっている事が多いので、
樹皮の材質が良いというか、単純に彼らのボディに対するフィットが決め手なのかなと思います。

卵パックの窪みは成体に対すると少し小さい様に思います。

また、樹皮とは別に木炭も入れております。
(4×4㎝くらいのサイズに砕いて5個くらい置いております。)

結構な頻度で木炭の裏にも張り付いておりますので、
スパチュラータスが気に入っている事は間違いありません。

長くなりましたが、まとめるとスパチュラータスヘラオビワラジムシでオススメの素材は

コルク樹皮・卵パック・木炭・水苔

以上の4点でございます。

また、ワラダンの基本的な飼育方法については、以下記事にまとめております。
私が使用している餌や床材の紹介もしておりますので、合わせてお読み頂くと
飼育知識が更に深まりますのでオススメです。

ギャラリー集

基本的には樹皮の部分でジーっとしております。
見ての通り非常に平べったいです。

ワ―ネリーワラジムシの様なルンバ感のある
見た目が愛らしいですね。

普段はこの様に群れで密集しています。
繁殖力が高いので、
ケース内では頻繁的に赤ちゃんが誕生しています。