WARADANLOG(ワラダンログ)

ダンゴムシ・ワラジムシの専門ブログです。

【初心者必見】ワラジムシ・ダンゴムシの飼育方法完全ガイド

本記事は、ワラジムシとダンゴムシ通称ワラダンの飼育が初めての方や
初心者の方に向けて私なりの飼育方法をまとめたものです。

飼育歴としては5年程と、まだまだ至らぬ点はあるかと思いますが、
よろしければご参考にして頂けますと幸いです。

1.床材準備

飼育のベースとなる床材について説明します。

用意して頂きたいものは以下の4つですが、腐葉土有機石灰以外は任意です。

  • 腐葉土:必須。床材でありながら餌にもなります。
  • ココピート:床材の水はけUPとコバエ対策に効果があります。
  • サンゴ砂:土の酸性劣化を防止します。
  • 有機石灰:必須。ワラダン達のカルシウム補給を行います。

用意が出来たら飼育ケースを用意して
まずは、腐葉土とココピートを6:4くらいで混ぜます。
その後で来た土に対してサンゴ砂を2割、有機石灰を1割程加えます。

(※腐葉土有機石灰のみで作る場合は9:1で混ぜてください)

私が使用しているオススメ商品はこちらです

 南信州産 天然腐葉土 (18L)

 
光伸製瓦有限会社 

 

 ココナッツピート(スリランカ産)

ノーブランド

 極上サンゴ(NO.1)2kg

JUN(ジュン)

 カキガラ有機石灰 5kg

サンアンドホープ

2.水苔を用意する

ワラダンは乾燥に非常に弱いです。
その為、ケース内に一定した湿度を保つ為、水苔を使用します。
コスパや吸水性の面から、乾燥水苔がオススメです。

乾燥水苔を用意し、水を含ませてから軽く絞ります。
その後、ケースの片端を埋めるように床材の上にかぶせる様に置きます。

 ニュージー産 圧縮水苔 AA 150g

ジャパン蘭土

3.カルシウム補給剤を用意する

ベース床材でカキガラ有機石灰を利用しましたが、
別途カルシウム補給剤をケースに入れておくとより安心です。

ワラダンは死ぬまでずっと脱皮を繰り返します。
脱皮には多量のカルシウムを使用するのですが、これが不足していると
脱皮不全を発症し、死んでしまいます。
その為、カルシウムのケアはワラダン飼育ではかなり重要なポイントです。

カルシウム補給剤は定番が鳥類飼育にも使うカットルボーン。
他には石灰岩やダストレスチョークを使用する方もいらっしゃいます。

まずはカットルボーンがオススメです。
半分に割ってケースに適当に散らせて置いてあげてください。

 かじってカットルボーン

マルカン birdLAND

4.隠れ家を用意する

ワラダン達は暗くて安全な所に集まる習性があります。
その為、隠れ家はケースに必ず用意してあげてください。

ストレスの低下に加えて、群れが出来る事で繁殖力UPに繋がります。

ケースの大きさやワラダンの匹数によってサイズや量を変えてください。

小~中ケース・15匹未満であればこちらの樹皮がオススメです。

 樹皮マット×2個

SANKO

大きいケースで30匹以上であればコルク樹皮もご検討ください。

コルクシェルター シュリンク加工済

ノーブランド

【検証】ダンゴムシの糞で土の劣化を見極られるのか

今回はダンゴムシのう○ち一本をテーマに解説していきます。

どうも、イッシキです。

本日は「ワラダンのう○ちから土の劣化具合を調べる事が出来るのか」
検証したいと思います。

タイトルだけ見ると非常におふざけ感がありますが
本検証は『適切なケースリセットタイミングを知りたい』という大義名分を背負っております。

ワラダン飼育では床材の劣化が進むと、次第に生体の調子を崩し
ぽつぽつと落ちていき、気付けば数が少なくなってしまったりという事はよくあります。

ですが、飼育が上手くいっているケースのリセットは逆にリスクになってしまい、
せっかく繁殖が進んでいたのに、床材を入れ替えたせいで繁殖が止まってしまう事もあるという…

つまりケースのリセットはなるべく少なくすべきだからこそ
そのタイミングを正しく見極められる方法があれば

ワラダン飼育がより安定する事間違いなしなのです。

そこで、私は考えました。

床材の劣化とは、ワラダンが生きる上で腐葉土を食し、糞をする
その糞がたまる事こそ劣化というなら、

劣化の度合い=糞の量なのでは…と。

なら、糞の味が分かれば、土にどれだけ糞がたまっているか分かり…
土の劣化度合が見極められるんじゃないか…と!

なら食べてみようじゃないかと…!

という事で、改めて今回はダンゴムシの糞』をテーマに、検証の過程や結果
その他糞にまつわる情報
についてまとめさせて頂きました。

ワラダン好きであればきっとお役に立つ話ですので、
どうか最後まで踏ん張ってお読みください。

腐葉土等の摂取は安全が保障された行為ではありませんので、
 やる方はいないと思いますが、もし検証される際は自己の責任のもと宜しくお願いします。
 (一応書いておきました!)

ちなみに『土壌測定器』というものはあるが…

いやそもそもそういう機械あるでしょ?
PH測定器とか土壌測定器とか買って調べれば良いじゃん

と思われる方もいるかもしれません。至極真っ当な意見です。

勿論ね、買ったんですよ土壌測定器。
で、試しもしたんですよ。

ただあれって普通畑とか観葉植物の鉢につかうものなんで、
ワラダン飼育だとそもそも土の底が浅く、かつ測定するには土の水分量が少なすぎるんですよね。
(※通常は土に10㎝程度埋めて使うらしいです。ワラダン飼育ではさすがに深すぎ。)

って事で土壌測定器を使うなら、測定用にケースの土を別容器に移し、グンと湿度をあげて
測れる様に調整しないといけなさそうです。

手間がかかりますよね。それならテイスティングした方が早いですよね。

そういう訳なのです。私だって食べたくて食べる訳ではないのです。
人類の進歩の為なんです。

そもそもダンゴムシの糞ってどんなもの?

飼育者であれば見た事ある人は多いと思いますが
その他の方であれば99%見た事無いと思いますので、実物を載せます。こちら。

中央に見える一番大きな長方形のブツ。これがダンゴムシの糞です。

すごく真っすぐで綺麗なんですよね形、チョコ―ベビーみたいで美味しそう。

ちなみにダンゴムシは糞をするときに一番後ろの足を使って糞をおしりから引っ張ります。
これがなんだか見ていて気持ちが良い。

YouTubeに実際の映像が投稿されております。よく撮れたなこんなシーン…

という事でダンゴムシの糞はめちゃくちゃ四角いので簡単に見分けられます。

また、糞の色は食べ物にかなり近い色になります。

なので、土の上にしたものだと振り分けるのが大変ですので、
集める時はなるべく葉っぱや樹皮の上など土以外の所に残された糞を選びましょう。

私は現在飼育している約20種のワラダンのケースから、
葉っぱの上に残されたものをスプーンにせっせと集める事にしました。

集めた糞達。お茶パックの中身みたいですよね。煎じてみたい。

という事で事前準備は完了したので、ついに実食といきます。

実際に食べてみた感想

そもそも腐葉土のもとの味を知らなければ比較も何も無いと気付いたので、
今回はワラダンの糞に加えて、シンプル腐葉土も試食するハメになりました。

腐葉土』の食レポ

当然ですが、めちゃくちゃまずいです。
部活中に砂ぼこりや土が口に入った時のあの感じを100倍にした不快感です。

腐葉土を少量含んだだけで『いつもお世話してる時に嗅ぐあの土の臭い』が口一杯に広がりました。

味に関しては強いていうなら若干の苦みを感じましたね
これは腐葉土に含まれる枯れ葉がタンニンを含む為かと思われます。
土自体は、本来であれば無味無臭のはずです。

タンニンは、渋みや苦みが強い事で有名ですよね。

これでシンプル腐葉土の味見は完了。

この味見のおかげで、
腐葉土を消化したダンゴムシの糞はタンニンが無くなっている可能性が高く
ダンゴムシの糞は苦くないのではないか

という仮説が立てられました。

本命『ダンゴムシの糞』の食レポ

一口目で驚きました。

腐葉土とは完全に味が違うと分かったからです。
ダンゴムシの糞は、全く苦みがありませんでした!

つまり、先ほど立てた仮説『タンニンが分解されて、糞は苦くない』が立証されたのです!
素晴らしい!歴史の進歩!!

ただ、どんな味かと言われると難しく、
食べる物の味じゃないので他の例えが見つからないという…

必死で自分が人生で口にしたものを振り返った結果、一番近い味は糊です。
水糊やスティック糊の様な飲み込みがたい酸味の様なものを感じました。

中学生の頃、「アラビックヤマトは食べても無害」という噂を聞いて、
図工の時間に友達と糊を少し食べた事があったのですが、その頃を思い出しました。

僕の「酸っぱいはずだ」という思い込みのバイアスがかかっている可能性はありますが
確かに酸味の様なものを感じたのです。

以上により、ダンゴムシの糞と土の味の違いは見分ける事が可能である事が分かりました。
つまり飼育ケースの土をテイスティングする事で劣化具合を確かめる事は理論上可能という事です!

結論:劣化具合は分かると思うが、リスクに見合わなすぎる

まぁ今回の検証で、求めた結果は得られましたが、
そこまでして確かめるものじゃないと痛感しました(今更)

土食べる事への抵抗感がとてつもないですし、口の中じゃりじゃりになりますからね。
それにいくら少量でも腐葉土にいる細菌でお腹をこわすリスクもありますから…

今回は食べた後も特に元気だったので問題ありませんでしたが、もうやりません。

リスクと勇気を振り絞って得たこの経験と行動力、好奇心は大切にしつつも、
味以外の方法で見極め方を模索していこうと思いました。

ちなみに実際に食べている時の様子はYouTubeチャンネルに挙げているので、
興味があれば、こちらご覧ください。

まとめ

本日はダンゴムシの糞』をテーマにまとめさせて頂きました!

ワラダン飼育はまだまだ分からない事だらけで、知りたい事は山ほどありますから
このような検証は今後も思いついたらやっていこうと思います。なるべく安全な奴で。

これからも、より良いワラダン飼育ライフをお届けする為に
調査と試行錯誤を頑張っていきますので
よろしければ温かい目で見守って頂けますと幸いです。

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【カビ?】腐葉土飼育で必ず一度は経験する『白いふわふわ』について解説します

本ブログではペット用のダンゴムシとワラジムシ
通称『ワラダン』魅力飼育情報について発信しております

この記事はおよそ4分でお読み頂けます

腐葉土に発生する『白いふわふわ』について徹底解説します

どうも、イッシキです。

本日はワラダン、カブクワ飼育等、腐葉土を使った生体飼育の経験がある方なら
ほぼ全員が経験があるんじゃないかと思われる

土に発生する『白いふわふわ』について解説していきます。

この物体の正体ワラダン達生体に悪影響があるか等

気になる部分を重点的に解説していきますので、是非ご覧ください。

『白いふわふわ』の正体

まず初めに結論から言いますと
白いふわふわの正体は腐葉土に棲む細菌(放線菌)』です。

腐葉土の中には沢山の土壌微生物が住んでおり、これらを一般的に土着菌と呼びます。

土着菌の中でも特に放線菌と呼ばれる細菌は、通常、土の中で眠っているのですが
土に栄養が増えたり湿度が上がったりと、
一定の条件が揃うと菌糸を伸ばして生育する特性があります。

これが、白いふわふわの正体です。

農耕等、土壌に詳しい方の中では『はんぺん』と呼ばれており

ネットで「土 はんぺん」等と検索しても情報が沢山出てきます。

この後改めて説明しますが、栄養豊かな土の証拠でもあり、決して悪い物ではありません。

なのでふわふわが発生してもすぐに取り除く必要等はありませんので
ご安心ください。

ちなみに、カビかどうかで言うと、カビです。

カビというのは菌の集まりの総称を指すので、放線菌の塊はカビと呼んでも正しいです。

カビと聞くと印象が悪いしれませんが、良いカビと危険なカビがあるので
必ずしもカビが悪いものではありません。

人間と一緒です。多種多様です。

生体への影響について

先述の通り、栄養豊富な土壌に発生するものであり、生体に危害を及ぼす物質ではありません。

なので、基本的には悪影響はありません。
実際、私の飼育下でも白いふわふわが発生したケースで普通にワラダンは繁殖しましたし、
なんなら餌になっているんじゃないかな…?とも思っています。

ただし、増えすぎていたら取り除きましょう。

どんなものでもありすぎると悪影響です。
ケース全体をふわふわが埋め尽くしてしまうと、
ワラダン達が身動きが取れなくなってしまう可能性があります。

ふわふわに絡まって落ちている子は見たまだ見た事ないのでそこまで心配はいりませんが

「増えすぎて身動きとりずらそうだな…」と感じたら取り除きましょう。

大抵の場合は、また発生するので定期的に取り除く事になるかと思います。

『白いふわふわ』対策~発生させない為には~

そもそも、この白いふわふわこと「放線菌」は
栄養豊富で、適度な湿度があり、通気性の良い環境で生育する為

腐葉土をセットして間もない内は特に発生してしまうものです。

逆に言うと、ある程度時間が経つと土壌環境が落ち着いて来て
自然にふわふわが無くなっていきます。

経験上、これは『放線菌』以外の細菌やワラダン、トビムシ等の
他生物の活動が盛んになる事が影響している可能性が高いです。

なので、白いふわふわが増えすぎて困っている方は、

ケース内のワラダンの量を増やしたり、
トビムシを一緒にケースに入れてあげる事をお奨めします。

特にトビムシは飼育環境の良し悪しを見る指標にもなるのでオススメです。

あとの対策としては、白いふわふわが発生した部分をそのまま土にひっくり返して埋めてください。

地表は通気性が良く酸素が多いので生育しますが、土に埋めると自然と分解されます。

いずれにせよ、土を入れ替えたりとか、こまめに取り除く必要はありませんので
ご安心ください。

まとめ

今回は腐葉土飼育でほぼ必ず経験する『白いふわふわ』について解説しました。

大事な所をまとめます

正体は「腐葉土に棲む『放線菌』」で、はんぺんとも呼ばれている
栄養豊富な土の証拠でもあり、ワラダン達生体に悪影響を及ぼす物質ではない
トビムシを入れたり、ワラダンの活動が盛んになれば自然と消えていく

おそらくカビだと思って不安に思われる方もいらしたと思いますが、
カビっちゃカビですが、良いカビなので問題ないという事だけ覚えて頂けたらと思います。

これからも安心して腐葉土飼育を続けてください!
ちなみに、ココピートを床材にすると全然発生しなくなりますので
どうしても気になる方はココピートもオススメです!

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ワラダン飼育の醍醐味『累代と選別』の魅力をダルメシアンクマワラジムシの実例をもとに解説!

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ワラダン飼育をより深く楽しむ為に知っておきたい『累代・選別』

どうも、イッシキです。

今回はワラダン飼育の醍醐味である「累代飼育」と「選別飼育」について解説していきます。

可愛いダンゴムシやカッコいいワラジムシを育てて癒されたり、
沢山繁殖してワラワラした子達を見て喜びを感じるという

いたってスタンダードな(?)ワラダン飼育の楽しさに深みを与えるものこそ
「累代」と「選別」だと思います。

ワラダン飼育に慣れてきた方には勿論、
飼育に興味がある方にも是非読んで頂きたい内容ですので

よろしければお付き合い頂けると嬉しいです。

『累代飼育』とは

まずは、『累代飼育』について説明します。

累代飼育とは、その名の通り飼育しているペットを繁殖させていき
親、子供、孫…と何世代にも続けて育てていく事です。

これは繁殖サイクルが短く、かつ一度の産卵数が多いワラダンだからこそ出来る魅力です。

極端な例ではありますが、通常哺乳類であれば大人になるまで1年以上、
一度の出産で生まれる子供も多くて数匹程度でありますが、

ワラジムシやダンゴムシは繁殖出来るようになるまで半年~1年程度
加えて、一度の出産で子供を20匹前後産みます。

そして繁殖した子達も半年後にまた産卵すると、あっという間に何百匹に殖える訳ですね。

殖えれば増えるほど、アルビノ等の珍しい個体の遭遇率はあがりますし、
体色を選別して特定の柄を固定化する事も可能になる訳です。

『累代飼育』の魅力

続きまして、累代飼育をする事のメリットや魅力を説明します。

まず、累代飼育の魅力は大きく分けて二つあります。

突然変異個体に出会いやすくなる

これは他の生き物にも共通しますが、飼育をしているとたまに色素をほとんど持たないアルビノ個体や、明らかに通常の個体と柄が違う個体が産まれたりします。

アルビノとして例を挙げるなら、かの有名なマジックポーションです。

マジックポーションはどこにでもいるオカダンゴムシの色変個体を固定させたもの。
つまり、昔誰かが自然界で『え、なんかめっちゃ白いダンゴムシいるんやけど』と捕獲し、
その子から何代も続けて飼育し、子供の色を固定化させて作られた品種がマジックポーションです。

(自然界ではなく、普通のダンゴムシを趣味で育ててたら『あれ、なんか白い奴生まれたんやけど』というパターンだった説も無くはないですが)

この様な珍しい個体というのは繁殖させて個体数が増えれば増えるほど生まれる確率は上がります。

勿論確率は非常に低いですが、ロマンあふれるワラダン飼育の魅力の1つですよね。

我が家で飼育していたら生まれた色変個体
(スパチュラータスヘラオビワラジムシ)

選別する事でお気に入りのオリジナル柄を『固定化』出来る

これこそ最大の魅力だと思います。

ゼブラダンゴムシやダルメシアンクマワラジムシの様に、
特に模様の個体差がでやすいワラダン飼育では『選別』飼育を行う事で、

色々なカラーバリエーションの種類を生み出す事が出来ます。

この後実例をご紹介しますが、我が家ではダルメシアンクマワラジムシを飼育する中で、
白みの強い個体を振り分けて別ケースで育て、更に累代飼育を繰り返して白い個体のみを
ひたすらそのケースに増やし続けた結果、白みの強い個体の柄を固定する事に成功しました。

通常のダルメシアンクマワラジムシ
累代飼育で白みを強めたダルメシアンクマワラジムシ
スノーホワイトとも呼ばれる種です

この様に、突然変異等の様な超低確率のイベントではなく、
地道に飼育を続けるだけで、オリジナルの柄のワラダンを生む事も出来ます。

自分が増やしたワラダンから新しい柄が生まれていく…

これぞ、ワラダン飼育の深みですよね。
飼育者にとっての一番のロマンです。

選別飼育の方法

選別飼育のやり方自体は非常に簡単です。

今回はダルメシアンクマワラジムシを例にしますが、どの種でやる時も方法は同じです。


上の参考画像にある通り、ステップとしては大きく2つあります。

ひたすら特徴的な個体を別ケースに移動させる

今回の例では白みの強いダルメシアンクマワラジムシですが、
初めはとにかく特徴のある個体を別ケースに移して飼育をします。

累代飼育が進んでいない頃は、その特徴もまだハッキリしていない事が多いので
ちょっと白いなとか、柄が違うなという位で良いので分けていきましょう。

そうして別ケースに個体をある程度移して飼育を続けると、
別ケースの方でも赤ちゃんが生まれます。

ここまで来たらステップ2へ進みます。

生まれた個体で通常であるものは元のケースに移動させる

選別をした別ケースでは、特徴的な個体が産まれやすくなっています。

今回の例では、白みの強いダルメシアンクマワラジムシですが、
その白みの強いダルメシアンのケースでは当然ながら子供も白くなりやすい傾向があります。

しかし、まだまだ通常の色が出る確率も高いので、始めの頃は特にそのケースにも通常の色の個体が出てきます。

そうしたら、その個体は元のケースに移し、とにかく選別したケースは狙いの色の個体のみが
存在する様に維持し続けます。

この時、ステップ1でやっていた通常色ケースから移動させる作業はやらなくて大丈夫です。
(余程特徴的な個体だったり、累代がまだ進んでいない頃なら検討の余地アリですが)

変に選別をしていない個体を、選別をした世代以降に生まれた子がいるケースに移すと
固定化が遅くなってしまう可能性が考えられます。

たまたまその子が特徴的なだけで、
その子から引き継ぐ遺伝子は通常である可能性が高いからです。

なので一度選別ケースで繁殖が始まれば、後はひたすらその子達を何世代にも渡り
累代飼育をして、狙いの色の個体だけが出るように固定し続ける事をお奨めします。

成果が出てくるまでの期間

私の経験上の目安ですが、ダルメシアンクマワラジムシであれば3~4世代以降から

通常色が出なくなったな~と感じ始めました。

今はもう選別して2年位経つので何世代なのかは忘れてしまいましたが、
ホワイトスノークマワラジムシですと言っても良いくらいには固定化が進みました。

勿論どこまで固定化させても100%通常色が出ない事はありません。
通常色から低確率でアルビノ等が産まれるのと同じ理由です。

これは他のワラダンでも大体同じかと思いますので、
選別飼育を始める際には是非参考にして下さい。

地道な努力が大事ですよ…!

まとめ

今回はワラダン飼育の『累代と選別』について解説させて頂きました。

大事な所をまとめますと、

・選別飼育を繰り返すと特徴的な柄の個体を自分で生む事が出来る
・グループ分けしたケースで飼育を続けるだけなので選別飼育は簡単に実践できる
・大体3-4世代以降から成果が出てくるので忍耐強くお世話をする事が大切

になります。

皆さんも累代飼育に挑戦して、是非自分のオリジナルカラーのワラダンを育ててみてください◎

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【ワラダン飼育の肝】カルシウムの重要性とオススメの与え方を紹介します

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ワラダン達にとってカルシウムは『命』です。

どうも、イッシキです。

本日ワラダン徹底解説シリーズ『カルシウム編』と題し

カルシウムの重要性やオススメの与え方等、
過去の経験を通して得た飼育のコツを紹介させて頂きます。

ひとまずこの記事を読めばカルシウム補給に関する知識はバッチリつくと思いますので
特にワラダン飼育初心者の方や、お世話が上手くいかず悩み中の方には

是非お読み頂ければと思います。

ちなみに、YouTubeチャンネルで既に動画で解説済ですので
もしご興味あればこちらも併せてご視聴お願いいたします_(._.)_

※本記事の方ではYouTubeの動画よりも細かい飼育の部分のお話をつめさせて頂いてます

何故ワラダン達にカルシウムが重要なのか

初めに、ワラダンとカルシウムの関係についてお話させて頂きます。

そもそもですがワラジムシやダンゴムシや厳密には虫ではなく、甲殻類
つまり、エビやカニの仲間です。

そして、甲殻類の生き物は皆、脱皮を繰り返して成長していきます。
脱皮で古い殻を脱ぎ捨てる度に、体が少しずつ大きくなっていきます。

セミやカブトムシ等も脱皮をしますが、これは成長する為でなく
幼虫から成虫へ形を変える為の脱皮ですので、
甲殻類や爬虫類の行う脱皮とはまた別です。

そして、甲殻類の身体は主にキチン質たんぱく質、炭酸カルシウムで出来ています。
甲殻類の成長にはこれらの栄養が必要不可欠なんですね。

その中で、腐葉土やテトラフィン等の普通の餌には炭酸カルシウムがほとんど含まれていません。
なので、別の方法で炭酸カルシウムを補ってあげる必要があるという事なんです。

カルシウムが不足するとどうなる?

結論から言いますが、脱皮不全を引き起こして死んでしまいます。

カルシウムが足りないと、脱皮に失敗する可能性が高くなります。

脱皮の失敗とは、殻を脱ぐ途中で脱ぎきれずにそのまま固まってしまったり、
無理やり殻を脱いだことで身体が欠けたり、歪な形になったり、
脱皮する為の体力がもたずにそのまま亡くなってしまう事です。

そしてこの症状の事を脱皮不全と言います。

前述の通り、脱皮不全はワラダン達にとって致命傷になりますので、
もしワラジムシやダンゴムシが脱皮不全を起こしたら助けるのはほぼ無理と考えて下さい。

仮に生きていたとしても長生き出来ない事が多いです。

なのでワラダン飼育では、如何に脱皮不全を防げるかが非常に大事になります。
その為にも、カルシウム補給は不可欠なんですね。

定番のカルシウム補給剤

ここまでカルシウムの重要性をお伝えした所で、具体的なカルシウムの与え方を紹介していきます。

カルシウムの与え方には色々な方法があり、
飼育者によって与え方はバラバラだったりします。

まず、定番として良く使われるものとしては、
爬虫類用のカルシウムパウダーやカットルボーンです。

爬虫類はワラダン達と同じく脱皮をして成長するので、
同じ理由でカルシウム補給が必要なんですよね。

この普通の餌からでは補給できない栄養を補う為の爬虫類パウダーは
ワラダン達にもバッチリ効果があります。

また、カットルボーンは本来インコ等鳥類のカルシウム補給に使われますが、
こちらもワラダン達にめちゃくちゃ使えます。

カルシウムパウダーと異なり固形なので、ケースに置くだけで長持ちする所がメリットです。
粉末状のカルシウムパウダーは土に混ぜて使える点や、
カルシウム以外にリン等の栄養が含まれる事がメリットですね。

私が使っていたのはこちらになります。

GEX EXOTERRA カルシウム 40g PT1850

マルカン birdLAND かじってカットルボーン

おすすめの与え方

次に、私が現在使っているオススメのカルシウムの与え方を紹介します。

ムックリワーク

あまり聞き馴染みのないものかと思いますが、
こちらは本来ミジンコの繁殖を促す為の、ミジンコ用餌です。

米ぬか、酵母カニ殻などを使って作られる事が多く、
栄養豊富な上にカルシウムやキチン質もとれるので、実は甲殻類の餌としてもピッタリなんです。

実際、ミジンコ以外にメダカやシュリンプ等、他の生き物の飼育にもよく使われております。

栄養が豊富故に、餌にダニが発生する可能性はありますが、
ダニ自体はワラダンに危害を及ぼさない点や、
純粋に栄養面で見てもワラダンにピッタリなので、カルシウム剤としてオススメです。

ムックリワーク カルシウム カロチノイド強化バージョン 900g

②カキガラ有機石灰

これはわりと有名かと思いますが、有機石灰もオススメのカルシウム剤になります。

本来は園芸用品で、土をアルカリ性に傾ける際に使われますね。

この有機石灰ですが、名前のとおり牡蠣の殻から出来ております。

そして牡蠣。貝です。想像の通り、カルシウムMAXです。
もはや炭酸カルシウムの塊なんです。

つまり、ワラダン達のカルシウム剤にめちゃくちゃ使える上に
有機(生き物から出来た)石灰なので、安心して使えますよね。

粉末状なので床材に混ぜて使えたり、餌に振りかけたりと使い勝手が良く
ほぼ炭酸カルシウムなので、ムックリワークと違いダニが湧くことはありません。

値段も安いし量も多くコスパ抜群ですので、今回紹介する中では一番のオススメになります。

カキガラ有機石灰

③ダストレスチョーク

こちらは、存在としては知らない人はいないでしょう。

学生時代に散々お世話になったチョークですが、実はダストレスチョークの場合はワラダン達のカルシウム剤として使えるんですね。

というのもダストレスチョークの主成分はホタテの殻。
ホタテの貝殻を粉末状にして作られているのです。

カキガラ有機石灰と同じく貝殻から出来ていますので、カルシウムMAX。

ただし、カキガラ有機石灰とは異なる使用法でして、

このダストレスチョークは、一度溶かした後、こねて一つの塊にして使います。
このカルシウム玉の作り方は後日また記事にさせて頂きますが、普通にチョークを容器に入れて水で溶かしながらこねて一つにまとめて、天日干しするだけです。

水に浸して10分くらいまったら、ひたすら混ぜます
十分に混ざったら、一週間くらい乾燥させて完成です

こうして使う事で、前述のカットルボーンの様な、長持ち大容量カルシウム剤の役割をこなします。

ていうかチョークのままだと食いつきが非常に悪いし、
また粉にするのも大変なんでこうするしか無いんですけどね…

日本理化学 ダストレスチョーク DCC-72-W 白 72本

まとめ

今回はワラダンにおける『カルシウム』をテーマに解説させて頂きました。

大事な所をまとめますと、

・カルシウムはワラダンの成長に無くてはならない重要な栄養
ムックリワークや有機石灰は価格、量、カルシウム量的にコスパ
・2,3種類を併用すると食いつき悪化が防止出来て健康に繋がる

になります。

カルシウム剤は沢山あってどれにすれば良いか困ってしまうかと思いますが、
出来れば2-3種類ほど用意して、使いまわしていくことをお奨めします

ここまでお読み頂き、有難う御座いました!
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【試して分かった】ワラダン飼育にオススメな餌6選

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ワラダン飼育にオススメの餌を紹介します

どうも、イッシキです。

生き物飼育に置いて、何より気に掛ける事といえば『ペットの健康』ですよね。

そして、健康に関わるものと言えば圧倒的『食事』

これまで、ワラダンの飼育環境やケースセット方法については沢山紹介させて頂きましたが、
餌に注目した記事はまだ意外と書いていなかったので、

改めて今回はワラダン飼育にオススメの餌について、ご紹介させて頂きます。

どの商品も実際に使った上でご紹介させて頂いておりますので、ご安心ください。

それでは早速説明していきます!

オススメの餌6選

①テトラフィン 180g

言わずと知れたワラダンの定番エサです。
ワラダンの定番なのに魚用エサって言うのもややこしい話ですが。

もともと腐葉土を食べるワラダン達にとってはこのフレーク状の餌は
枯れ葉に似てて食べやすいのか、粒状餌に比べて食いつきが良いイメージです。

コスパも良く、現在20種類以上のワラダンを飼育している我が家でさえ
一本で2,3か月は保ちます。

とりあえず迷ったらコレ!と考えてOKです。

②レプトミン ニオイブロック大粒 500g

次に紹介するのは亀用餌のレプトミンです。

テトラフィンに次ぐ定番商品で、きのこ派たけのこ派の様な感じで、
飼育者の中でテトラ派とレプト派で分かれているイメージがありますね。

栄養素や原材料について比較しましたが使い分けの判断材料にするには難しい…

私は両方を気分で使い分けていますが、食いつきは若干テトラフィンに劣るイメージです。
逆に、カビが生えずらいのはレプトミンです。

一応、今回調べたテトラフィンとレプトミンの比較データを載せておきます。

亀もワラダン同様に脱皮をする生き物なのでカルシウムが多く入っていそうですよね。
逆にテトラフィンは金魚の表皮を守るようなクエン酸等良質な蛋白質が多めに入っている様です。

栄養成分テトラフィンレプトミン
蛋白質42.0%以上37.0%以上
粗脂肪11.0%以上4.5%以上
粗繊維2.0%以下2.5%以下
粗灰分10.5%以下15.0%以下
水分6.5%以下9.0%以下

栄養成分比較表

共通フィッシュミール
穀類・酵母
植物性蛋白質
シュリンプミール
油脂・階層
ビタミン類(Ca.P.Mg.Zn.Fe)
ミネラル類(A.D3)
β-グルカン
テトラフィンのみ糖類・レシチンクエン酸
レプトミンのみ甲殻類・ユッカ

原材料比較表

なるべく色々な成分の食べ物を与えた方が栄養学的にも良いので、
ベストは両方を日によって与えてあげる事ですが、どちらか一本にするなら
個人的には食いつきが良いテトラフィンがオススメです。

レプトミンだけで飼育している人もいらっしゃるので、結局のところ個人の好みですね(笑)

③彩食健美 7種ブレンド 900g

先ほどの商品に比べるとマイナーですが、ラビットフードもオススメです。

草食動物のウサギの餌なので、腐葉土を食べるワラダンとの相性は◎
食いつきも良く、こちらは臭いも無いので使いやすいです。

④桜エビ

有名かもしれませんが、エビ類はカルシウム分が豊富でワラダンにオススメの食べ物です。

普段使いの餌として用意するには少々値段が高いかもしれませんが、
食いつきも良く、乾燥しているのでカビずらいのも良い点です。

砕いて粉末状にしたものを与えている方もいますが、そのまま使っても大丈夫です。

非常にオススメ度は高いですが、桜エビを使う際は添加物なしの商品を与える様に注意してください。

ムックリワーク

なかなか聞き馴染みの無いものかもしれませんが、
こちらは主にミジンコの繁殖促進用の餌として使われるもので

カニ殻、ぬか類、酵母を混ぜて作られます。

ミジンコ以外にもエビや甲殻類の赤ちゃん達の餌として使われることもあるほど、
骨格形成の為の栄養が豊富に入っています。

ワラダンもエビカニと同じ甲殻類ですので、効果はバッチリです。

私は上で紹介したテトラフィンやラビットフードに振りかけたり、
何か他の餌と混ぜて与えています。

⑥葛の葉

こちらは餌というよりおやつ感覚で与える事が多いのですが、

ワラダン達は葛の葉がかなり好物で、一枚置いておくとあっという間に食べつくして
葉脈標本が出来上がります。

とにかく嗜好性が高いのが特徴です。

ワラダンの種にもよりますが、平均的な食いつきでなら
今回紹介した餌の中では一番かもしれません。

アンバーダッキーやレモンブルー等、餌によって体色が変化する種では、
葛の葉を与える事で鮮やかな色に戻るという事もあるらしいので、

「飼っているワラダンの色が薄くなった気がする…」とお悩みの方は
試しに一度与えてあげる事をお奨めします。

ちなみに我が家ではアンバーダッキーもレモンブルーも飼育してますが、
色味が落ちた事が無いので、気付かぬ内に効果が出ているのかもしれません…

まとめ

今回は、ワラダン達のオススメの餌について紹介させて頂きました。

大事な所をまとめます

ワラダンは雑食なので基本的には何でも食べる
必要な栄養素は蛋白質とカルシウム
色々な餌を与える事で食いつき悪化を防ぎ、健康を保てる

健康の為という理由以外にも、色々な餌を与えて食べている所
観察する楽しみも沢山ありますので、

もし興味を持って頂けたら、試しにいつもと違う餌もあげてみて下さい。

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【冬のお悩み】ワラダン飼育の寒さ対策について解説

本ブログではペット用のダンゴムシとワラジムシ
通称『ワラダン』魅力飼育情報について発信しております

この記事はおよそ5分でお読み頂けます

ワラダン飼育者を悩ませる季節…『冬』

いやー年明けの投稿で今更ではあるんですが、めちゃくちゃ冷え込みましたね。

かくいう私は都内在住なので、まだ東北や北海道の方達に比べれば暖かい方かもしれませんが、
冬はこれからが本番、1月下旬から2月下旬の猛烈な寒波が押し寄せると考えれば

結局どこに住んでいようが考える事はただ一つ。

飼っているワラダン、寒さにやられちゃわないかな?

これですよね。

というのもこれまでワラダン飼育を始める方に色々と質問を頂く事がありましたが、
その中でも冬の過ごし方に関する質問はとても多かったです。

なので今回は、ワラダン飼育における寒さの影響やその対策についてお話させて頂きます。

それでは早速いきましょう!

ワラダンは『基本的』には寒さには強い

まず前提として、ワラダンは寒いのと暑いのなら、暑い方が苦手です。

彼らにとっての適温は20~25℃辺りですが、
真冬の朝などで室温が3℃前後になっていても
特に落ちてしまっている個体は見受けられませんでした。

なので室内飼育であれば、『常にヒーターをきかせていないと全滅する』みたいな事には
ほぼほぼなる事はないと考えて大丈夫です。

ですが、室温が氷点下を下回る様であれば、対策は必要かもしれません。
(筆者の地域では未体験なのでなんとも言いずらいですが)

なので爬虫類や熱帯魚飼育に比べるとワラダン飼育は寒さには強く、
余程室内が長時間冷え切らない限りは問題ないと考えて大丈夫です。

暑い地域原産のワラダンを飼育している場合は注意

上記で『基本的』にと書かせて頂いた理由がこちらになるのですが、

飼育されているワラダンはほとんどが海外産であり、
スペイン、タイ、ベトナムインドネシア産地は様々です。

なので元々が年中暑い地域に暮らしている種の場合は、
低温下で調子を崩してしまう可能性が高いので注意してください。

もし飼育中のワラダンがどこ産なのか分からない方は、
ネットで『○○ 原産』等で調べてみると意外と見つかるので調べてみてください。

一応、私が飼育しているもので「この子達は寒さに強い」といえる種は

オカダンゴムシ、コシビロダンゴムシ、ハナダカダンゴムシ、ワラジムシ、クマワラジムシ、オビワラジムシあたりですかね。

上記の仲間の種であれば大丈夫かと思います。

逆に言うとネッタイコシビロ系や、特にメルラネラ系は要注意って感じですね。

とはいえ、適温を保つメリットは多い

はい、これは当然っちゃ当然ですが。
ワラダン達が活動しやすい温度に保っておく方が良いのは間違いありません。

理由は、温度が低いほど活動が鈍り、産卵の頻度が減るからです。

種類によっては冬中は全く子供が生まれないという状態にもなるので、
なるべく繁殖を促したいのであれば寒さ対策が必要です。

ちなみに、ワラダンも自然界では冬眠すると言われておりますが、
ワラダンの冬眠はただ暖かい場所に集まってじっとしているだけです。

クマの様な哺乳類の冬眠と違って基礎代謝を下げたり、生理活性化を抑える様な身体を変化させている訳では無いので、冬眠による身体への負担というのは考えなくても良いと思います。

とは言え寒くて動きが鈍るのは間違いないので、
出来れば暖かい場所で飼育してあげるのが良いですね。

一番のオススメは小動物用のパネルヒーター

寒さ対策としてのベストは、飼育部屋全体をエアコンで温める事ですが
電気代がかさみ過ぎてしまう問題がありますよね。

そこで、オススメなのが爬虫類用のパネルヒーターです。

1000円台で買えるものも多く、電気代もほとんどかかりません。
私が使用している以下の商品では使用電力4W相当で、24時間つけっぱなしでも電気代約2円です。

コンセントに挿してケースの下に入れておくだけで自動で温度調整してくれます◎

初期の購入コストは少々ありますが、買って損は無いかと思います。

一点だけパネルヒーターで気にして欲しい所で、
床材の湿度が高いケースで長時間使用しているとケース内に結露が発生します。

あまり蒸れすぎるとワラダンに良く無いので
見つけたらタオル等で結露をふき取る様にしてください。

※エアコンはコレが起きない為、最強の対策法になります(電気代を無視すれば)

ヒーター無しで出来る寒さ対策

先ほど紹介したパネルヒーターですが、沢山の種類を飼育している場合や、
都合でヒーターが用意出来ない場合等もあると思いますので、

ヒーター無しですぐに実践できるオススメの寒さ対策法を紹介いたします。

①ケースを床に直接おかず、棚やラックの上など高い位置に移動させる。

暖かい空気は上に流れる性質がある為、実は同じ室内でも足元付近と頭付近では温度が結構違います。ちなみに床面と天井部では10~15℃の温度差が出来るそうです。

そのためなるべく高い位置にケースを移動させるだけでもある程度の寒さ対策効果が見込めます。

また、熱は床を通じて逃げて行ってしまう為
床に直接置くのではなく、必ず何かを挟む様にしましょう。

ちなみに我が家ではこの様なラックを使ってワラダンケースを並べております。
沢山の種類を飼う場合や、餌や床材等をまとめて管理出来るのでとても便利です。
(小動物飼育者の方は大体ラック管理をしているはず…)

②夜~明け方の間だけ毛布などで覆う

通気性が落ちてしまいますが、冷え込む間だけ毛布で覆うのもありです。

余程繊細な種でない限りは、これが原因で死んでしまうといった事はないはず…。

過去に実践しましたが、特に毛布を覆った間だけ
ワラダンが落ちやすいといった事はありませんでした。

ケースを覆う事で暗闇が作れるので、ワラダン達にとっては
安心出来て活動しやすい空間にもなります。

飼育している種類が少なければ十分こちらで対応出来ると思います。

まとめ

今回はワラダン飼育における寒さ対策についてご紹介させて頂きました。

基本的には寒さに強いワラダン達ですが、冬季の活動・繁殖低下防止や健康の為にも
なるべく暖かい環境で飼育してあげる様にしてください。

エアコン以外ではパネルヒーターは非常にオススメで、
ラック管理は寒さ対策以外にも利点が多いので
まだ試されていない方であれば検討してみてください。

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