WARADANLOG(ワラダンログ)

ダンゴムシ・ワラジムシの専門ブログです。

【飼育歴5年】モンテネグロダンゴムシの生態と飼育について徹底解説!

この記事はこんな方におススメです。
モンテネグロダンゴムシの飼育を始める方
・珍しいダンゴムシの飼育に興味がある方
・ワラダンが好きな方

どうも、一色です。

今回は大学生の頃から5年以上飼育しているモンテネグロダンゴムシについての
飼育方法をこれまでの勉強や飼育経験を織り交ぜながら解説していきます。

※あくまでも独学です。知識についてはネットで海外のワラダン飼育者の動画や文献を読んでみたり、SNSで情報を集めているものですので、間違いがあるかもしれませんがご了承ください。

既に飼育されている方には勿論ですが、この記事を読んで少しでもワラジムシやダンゴムシを面白いと思って貰えるように、生態の知識なんかも混ぜながら綴っていきます。

モンテネグロダンゴムシの基本情報

名称:モンテネグロダンゴムシ
学名:Armadillidium montenegro

ヨーロッパ南東部の『バルカン半島』付近に分布しているダンゴムシです。

ちなみに日本でよく見かけるオカダンゴムシArmadillidium vulgare
つまり、同じオカダンゴムシ属で非常に近い仲間です。

見た目以外の違いでいうと、オカダンゴムシよりほんの少し小さい種になります。

オレンジ色のライン、小豆色の甲殻に白紋が映える非常に美しいダンゴムシです。

私がワラダン飼育を始めた際にマジックポーションに次いで2番目に飼育を始めた種ですが、
生で見た時の可愛さに感動した事を覚えています。

また、ワラダン界隈では定番種であり、飼育しやすい事から初心者にも人気のダンゴムシでもあります。

過去に投稿したオススメのダンゴムシ一覧でも紹介していましたね。

また、ワラダンの生態や飼育についての情報は国内よりも海外の方が多い為、
学名や海外での名称を覚えておくと、情報収集に便利です。

以上の理由から本ブログではワラダンを紹介する際には必ず学名等を記載させて頂きますので
参考にして頂けると幸いです。

モンテネグロダンゴムシの難易度について

あくまで私の主観ではありますが、これまで20種類以上のワラダンを飼育してきた経験のもと
本ブログでは各種の飼育難易度を記載させて頂きます。

新しく飼い始める際の参考にして頂ければと思います。

飼育難易度:易しい

オカダンゴムシに非常に近い仲間といった所かも察して頂けます通り、飼育のし易さはバッチリです。
強いていうならオカダンゴムシと違い、土に潜らない種なのでその点で若干繁殖力は劣りますが、
それでも十分殖えてくれるのでご安心ください。

基本を押さえて飼育をすれば間違いなく殖えます。
※飼育方法についてはあとの項目でご紹介させて頂きます。

恐らくですが、ワラダン飼育をされている方のほとんどがモンテネグロの飼育は通っているという程
見た目も込みで人気の種ですので、特にこれからワラダン飼育を始める方や、種類を増やしていきたいと考えている方にはオススメのダンゴムシです。

モンテネグロダンゴムシの飼育方法について

モンテネグロダンゴムシの飼育で大切な事は…

「ちゃんとお世話する」こと以外は特にありません(笑)

というのも全然飼育に癖がありませんからね。

基本的な飼育環境を用意すればほっといても殖えるレベルですので、
もしモンテネグロが上手く殖えない、何故か落ちてしまう…という方は

湿度高すぎ or 乾燥しすぎ、もしくは床材が古くなっているかのどれかが原因の可能性が高いです。

具体的なケースのセッティング方法については以下の記事を参考にして下さい。

土に潜らない種類なので床材は厚く敷く必要がないこと、
またその分、水苔や樹皮等シェルターになるものは多めにいれておくとGOODです。

また、餌については何でも食べますが特に葛の葉を好んで食べますので、
もし用意が出来る方は試しにあげて見てください。

あっという間に葉脈標本みたいになりますから。

勿論、テトラフィンやレプトミンだけでも飼育出来ます。

私が使っている餌を含めた、飼育アイテムについては、
以下記事にまとめております。
先ほどのケースセッティングの記事には無い情報も記載しているので

合わせてお読み頂く事をオススメしております。

ギャラリー集

樹皮の裏に密集している様子
ブルーベリーっぽさがあるような…(?)
綺麗を越えて美味しそうに見えますよね。

こんな感じで土に潜らず樹皮の下や
ハスクチップや水苔の隙間に集まります

早期対策が大事!ワラダンが不調な時に見るべき所と解決法

本ブログではペット用のダンゴムシとワラジムシ
通称『ワラダン』魅力飼育情報について発信しております

この記事はおよそ4分でお読み頂けます

丁寧にお世話しているのに何故かワラダン達が落ちてしまう…

どうも、イッシキです。

ワラダン飼育を始めたばかりの方や、飼育の種類を増やし始めた方で
『調べた通りに飼育しているのに何故かワラダン達が落ちてしまう…』
『いつまで経っても子供が生まれない。』
という悩みを抱えている方、結構多いんじゃないでしょうか?

生き物飼育ですから、頑張っても上手くいかないという事自体は
誰しもどこかで経験される事だと思いますし

飼育している種にもよりますが、
何より同じ人が同じ場所で同じケースで管理する以外では
どうしても飼育環境に違いが出てしまう為
『どんな状態でも飼育はこれで絶対解決する!』という決まった解決策が無いのが難しい所です。

なので、飼育中のワラダンが何故か調子を崩している時には
彼らの様子を観察して何が原因かを自分で突き止める必要があります。

という事で今回は、ワラダンが不調な時に確認すべき事と対策法について
解説していきたいと思います。

何故かお世話が上手くいかないというお悩みの方は
是非お読み頂けたらと思います_(._.)_

落ちる原因を特定するには…

まず、ワラダン達が落ちてしまった時には、必ずその落ちた子を観察しましょう。

見る時のポイントは『脱皮不全の形跡があるか否か』です。

分かり易いので言えば
下半身や上半身が薄く白みがかっていたり形が歪になっているかどうかです。
上半身に対し下半身だけが大きくなっている個体は脱皮して間もない個体なので、
これも脱皮不全の可能性が高いです。

小さい個体であれば、脚の付き方や胴体等も確認してとにかく脱皮不全か否かを確かめましょう。

脱皮不全も無く、外見に異常が見られない場合であれば他に原因があります。

兎にも角にも、まず特定すべきは落ちた子が『脱皮不全か否か』です。
それぞれの対処法についてはこの次の項目で説明させて頂きます。

原因別の対処法について

脱皮不全の場合

脱皮不全は、主にカルシウム不足と湿度の低さから引き起こされる症状です。

カルシウム不足は想像しやすいかと思いますが、湿度が低い場合にも脱皮不全は起きやすいです。
恐らく脱皮をしきる前に殻が乾燥してしまって脱げなくなってしまうからかと思います。

なので、脱皮不全で落ちている子がいる場合は、カルシウム分を摂取する機会を増やす事
湿度の見直しをしてください。

具体例としては、カルシウム分に関しては有機石灰を床材に軽く撒く
また、給水の回数を増やす事です。

湿度をあげる時にはケース全体をビショビショにしない様にだけ気を付けて下さい。
急に湿度があがりすぎるとまた別の原因で落ちてしまう子が増える可能性があります。

脱皮不全以外の場合

特に外傷もなく落ちてしまう個体で一番多い原因は『蒸れ』です。
湿度が高すぎる場所にいるとワラダンは呼吸が出来なくなり窒息してしまいます。

なのでケースの湿度を見直しましょう。
ケースの湿度の高い部分を減らし、乾燥気味のエリアを拡大したり、
吸水の回数を減らし、床材自体の湿度を下げてみましょう。
吸水箇所を一部だけにする事でケース内の湿度が一定にならない様にするのもOKです。

『蒸れ』以外の原因としては寿命床材の劣化』『過密飼育による共食い』『栄養不足』です。

寿命

落ちた個体がフルサイズの時は寿命の可能性があります。
この場合は対策のしようがありません。
逆に言うと、対策をする必要が無いので環境を変えないであげて下さい。
寿命が原因なのに蒸れが原因と間違えて湿度を急に下げたりしては
生きている個体にダメージを与えてしまいます。

床材の劣化

こちらは特に繁殖が進んだ100匹~等の多数飼育環境で起こります。
床材が古くなり、酸性へと傾くと、ポツポツとワラダン達が落ちていきます。

また、増えていた幼体達が急激に数を減らしている時もコレが原因です。

この場合は床材をリセットする事が対策になります。
繁殖が進んでいても油断せず、定期的に土をほぐし、幼体の数が減少していないかを確認しましょう。

また劣化とは別ですが、有機石灰等アルカリ性の物質を床材に混ぜすぎた場合も同じような症状を引き起こします。

この場合はケースリセット直後におこるので、床材に混ぜる石灰を減らしてください。
(ほんのちょっとでもOKです)

過密飼育による共食い(ストレス)

これは大型ワラジ等で起こりやすいです。
抱卵♀個体や幼体は通常の成体よりも体力がありません。

その為、この状態で他の個体に刺激を加えられる時にストレスを受けやすいです。
なので、抱卵個体や幼体が隠れられる様にシェルター等の
活動スペースを増やしてあげるようにしてください。

卵パックやハスクチップが安価でオススメです。

栄養不足

腐葉土を使って飼育ではの飼育ではあまり考えずらいですが、
栄養不足や偏りによって弱った個体が落ちる可能性はあります。

テトラフィンやラビットフード、野菜、ムックリワーク等の餌を与えましょう。
具体的にどんな栄養が不足しているか等は調べる事は難しいですが、だからこそ数種類の餌を与える事で栄養の偏りを防ぎます。

『過密飼育によるストレス』はワラジムシに多く、特に抱卵個体が落ちやすい時はコレが原因の可能性は高いです。

まとめ

本日はワラダン達の不調時の原因と対策について解説させて頂きました。

少しでも飼育のお役に立てば幸いです。

小さな生き物であるが故、落ちてしまう原因を詳しく突き止められない所が
飼育の難しい部分ではありますが、なるべく彼らが快適に過ごせるように、
日々観察と愛情を持ったお世話を心がけていきましょう。

ここまでお読み頂き、有難う御座いました!
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【飼育歴5年】ボリバリーユーレイオオワラジムシの生態と飼育について徹底解説!

この記事はこんな方におススメです。
・ボリバリーユーレイオオワラジムシの飼育を始める方
・珍しいワラジムシの飼育に興味がある方
・ワラダンが好きな方

どうも、一色です。

今回は大学生の頃から5年以上飼育しているボリバリーユーレイオオワラジムシについての
飼育方法をこれまでの勉強や飼育経験を織り交ぜながら解説していきます。

※あくまでも独学です。知識についてはネットで海外のワラダン飼育者の動画や文献を読んでみたり、SNSで情報を集めているものですので、間違いがあるかもしれませんがご了承ください。

既に飼育されている方には勿論ですが、この記事を読んで少しでもワラジムシやダンゴムシを面白いと思って貰えるように、生態の知識なんかも混ぜながら綴っていきます。

ボリバリーユーレイオオワラジムシの基本情報

名称:ボリバリーユーレイオオワラジムシ
学名:Porcellio bolivari Dollfus

スペイン原産大型の大型のワラジムシです。

ちなみにボリバリーはスペイン系の方の姓の『ボリバル(Bolívar)』から来ていると思われます。

洞窟を住処とする種ですが、普通に日本でも室内飼育が可能であり、
現在はワラダン飼育に置いてメジャーな種になっているかなと思います。

あの有名な飼育系ユーチューバーの鰐さんの動画にも紹介されてますね。

ユーレイの名前を冠するにふさわしい、半透明でライムライトの体色が特徴的な甲殻を持ち、
迫力のある体格と綺麗に伸びた尻尾(尾肢)には気品すら感じられるワラジムシです。

ダンゴムシに比べるとワラジムシの方が大型種が多い傾向にありますが、国内では大型であるクマワラジムシと比べても圧倒的に大きいです。

飼育にクセはあるものの、鑑賞用のワラジムシを飼い始めようと考えている方には本当にオススメのワラジムシです。

数年前までは1匹数千円のプレミアワラジですが、意外な飼育のし易さも相まって値段は落ち着きつつあるので、初めての飼育の方でも手が届きやすくはなっております。

また、ワラダンの生態や飼育についての情報は国内よりも海外の方が多い為、
学名や海外での名称を覚えておくと、情報収集に便利です。

以上の理由から本ブログではワラダンを紹介する際には必ず学名等を記載させて頂きますので
参考にして頂けると幸いです。

ボリバリーユーレイオオワラジムシの難易度について

あくまで私の主観ではありますが、これまで20種類以上のワラダンを飼育してきた経験のもと
本ブログでは各種の飼育難易度を記載させて頂きます。

新しく飼い始める際の参考にして頂ければと思います。

飼育難易度:やや難しい

また本ブログ内の難易度を更新してしまいましたが、
過去に紹介した「スパチュラータスヘラオビワラジムシ」と比較するとやや癖がありますので
今回はやや難とさせて頂きました。

というのもこのボリバリーユーレイオオワラジムシ、決して繁殖力が低い訳ではなく、
環境さえハマれば結構サクサクと殖えます。

なので飼育が初めての方には敷居が高すぎるという事もありませんので、
もしこの見た目に魅了された方がいらっしゃれば是非飼育に挑戦して欲しい種類です。

逆にボリバリーが嫌う環境になってしまうとバタバタ数を減らしてしまうので、
飼育の際はこの後に記載するポイントを必ず守る様にしてください。

ボリバリーユーレイオオワラジムシの飼育方法について

ボリバリーユーレイオオワラジムシの飼育で一番意識して欲しい事は

ケースを蒸れさせず、乾燥気味を保つ事です。

特に他のワラダンを飼っている方や飼育が初めての方に気を付けて欲しいのですが
『本当にこれだけしか水あげなくて大丈夫かな?』と少し心配になるくらいでOKです。

ボリバリー含め、大型ワラジムシは乾燥を好む傾向が強く、
逆に蒸れやすいじめじめした環境に弱いです。

なので、ケース全体がカラッとしている状態を保つ様にして下さい。

具体的なケースのセッティング方法については以下の記事を参考にして下さい。
こちらの記事を踏まえて、ボリバリーに関するプラスの注意点を続けて述べて行きます。

ケースのセッティングを完了した上で、日々のお世話に関しての注意点をあげていきます。

まず、給水を少な目にする事です。
ケースの隅の土に洗浄瓶やスポイト等を使ってしみこませる形で吸水させます。
霧吹きで全体に水をふきかける事は避けて下さい。

給水は2日に1度あれば十分です。水苔を置いている場所以外の土表面は乾いた状態にして下さい。
水苔が軽くしめっていれば十分です。

次に、餌についてはなるべく毎日こまめにあげて下さい。
(勿論餌が残ってたら追加しなくてOKです)

ボリバリーは肉食性の高い種なので、餌が不足すると共食いする可能性があります。

また、大型種なので食べる量は多く、栄養が不足すれば繁殖力が落ち、脱皮不全を招きます。

餌を食べている姿を観察できるチャンスは少ないものの、夜中や人の気配が無い時に結構餌を食べている様で、目を離していると短時間であげた餌が無くなっている事が多いです。

上記2点を意識すれば飼育は安定すると思います。
安定すれば意外と年中問わず産卵を見られるボリバリーですが、
大型種ゆえに繁殖が進むと過密飼育になりすぎて調子を崩してしまう事があります。

そんな時には紙製卵パックがオススメです。軽量かつでこぼこした形状の為、表面積が広く、
ケースのサイズを上げずとも、卵パックを設置するだけで活動スペースを増やせます。

ボリバリーは今のところ卵パックを食べている様子が無いのでカルシウム材にはなりませんが、
お手軽にワラダンのスペースを増やす際には非常にオススメのアイテムです。

私が使っている餌を含めた、飼育アイテムについては、
以下記事にまとめております。
先ほどのケースセッティングの記事には無い情報も記載しているので

合わせてお読み頂く事をオススメしております。

見た目と大きさのインパクバツグンのワラジムシです。
ダンゴムシ専門で飼育していた私がワラジムシ飼育を始めたきっかけでもある種ですので

まだダンゴムシしか育てていない方にも是非オススメの種類です。
「世界にはこんなワラジムシがいるのか…!」と感動すると思いますので、
生き物好きの方であれば是非飼育して生で見てみる事をオススメします!

ギャラリー集

樹皮の裏に密集している様子
数ミリ程度の幼体から始まり
成体になると20㎜を越えます。

ハスクチップの上を歩く個体
成体が上にいたり、幼体が隙間に隠れていたり…
共食い防止にも役立つアイテムです

【初心者必見】ワラダン飼育の必需品『水苔』の正しい戻し方を紹介します

本ブログではペットとしてのダンゴムシとワラジムシ
通称『ワラダン』の飼育や魅力についてご紹介させて頂いております

水苔』正しく使えていますか?

どうも、イッシキです。

ワラダン飼育において、切っても切り離せない相棒と言えばなんでしょうか?

コバエ水苔ですよね。間違いない。

ワラダンの生命活動に大きく左右する「湿度」を調整するという大きな役割を持つ水苔ですが

皆さん、なんとなく使っていませんでしょうか?

水苔自体非常に丈夫な事もあり、素のままでも軽く霧吹きをしてすぐ使っても
問題無いと言えば無いのですが、

特に乾燥した水苔を湿らせて戻す時は、間違った戻し方の場合と正しく戻した場合とでは
水持ちや感触が全然違います。

という事で本日も『正しい水苔の戻し方』というめちゃくちゃニッチなテーマでお送りします!

飼育初心者の方や、しっかり面倒を見てるけど上手く繁殖しないという悩みのある方は
是非お読みください_(._.)_

ちなみに、YouTubeチャンネルで既に動画で解説済ですので
もしご興味あればこちらも併せてご視聴お願いいたします_(._.)_

※本記事の方ではYouTubeの動画よりも細かい部分のお話をさせて頂いてます

それでは、早速解説していきます!

水苔の使用する際の注意点

まずは、水苔を使用する際にやってしまいがちなNGポイントを紹介します。

①乾燥水苔をそのまま使う

これは基本的にはNGです。

というのも通常、水苔を飼育に使う目的は『保湿』だからです。
家電でいう『加湿器』の役割として、適度な湿度をたもつ為に水苔をケースに設置します。

ですが、乾燥した水苔をそのまま使ってしまったら保湿はおろか
吸水性の高い水苔が周りの水分を吸って、乾燥気味になってしまいます。

そのあと霧吹きをかけても、すぐに乾いてしまいますし、ケースに設置した後では過剰に霧吹きをしたら土が湿りすぎてかえってワラダンの調子を崩してしまいます。

ですので、乾燥水苔はしっかりと水で戻してから使用する様にしましょう。

逆に、乾燥気味の環境を好む種の飼育や極端に蒸れに弱い種類ではそのまま使うのはアリです。
その際に使う水苔は「蒸れ防止の為に余分な水分を吸ってもらう為に使う」という目的になります。

目的によって使い分けるようにしましょう。

②戻す際に水に浸けてしまう

意外と盲点だと思いますが、乾燥水苔は水に浸しすぎもアウトです。

水を溜めた容器にぶち込む様な戻し方をすると、水苔がくたびれてしまい
蒸れの原因になる上、保湿性も落ちてしまいます。

色も黒く変色するので景観的にも良くありません。

花に水を与え過ぎると根腐れする様に水苔も湿らせすぎるとダメになってしまうので、
水の浸け過ぎにも注意してください。

水苔の戻す正しい手順

それでは改めて、水苔の正しい使用方法をお教えします。

事前準備

まず、適当な器に乾燥水苔を入れます。
使う分だけでも良いですし、今後使う用にまとめて入れてしまってもOKです。
正しい戻し方さえすれば、一度乾燥してしまっても同様の手順で再利用が可能ですので、
戻しすぎて無駄になってしまう事はありません。

ちなみに私が使っている水苔はこちらです。
量、値段、質含め文句なしです。かれこれ5年くらいお世話になってます。

水を加えながら水苔をほぐしていく

次に、水を加えながら水苔をほぐしていきます。
注意点としては、一気に水を注ぐのではなく
『水をかける⇒ほぐす⇒水苔に水がしみこんだら、再度水をかける⇒ほぐす⇒…』
これを繰り返してください。

少しずつ水をしみこませていく事によって、ふんわりした仕上がりになります。

ふんわりのイメージとしては出来立てのカップ焼きそばが一番近いと思います。
逆に水に浸け過ぎた時はぐったりした仕上がりになります。

どれくらいまで湿らせれば良いかのラインとしては、
触っても手に水滴がつかない程度、軽く絞った雑巾くらいですね。
なんだか言葉で伝えると難しい…。

こちらに戻す前と戻した後の水苔の画像を載せるので、参考にしてください。

水苔を一晩置く

戻した水苔はそのまま使わずに一晩放置します。
内部まで水を浸透させ、完全に膨らむまで待つという目的です。

屋外干しや直射日光に当てる必要はありませんが、風通しは出来れば良い方が良いです。
放置する時間は一晩の方もいれば二晩置く方もいらっしゃる様ですが、

どちらも試した結果、違いを感じられなかったので私的には一晩で十分だと思います。

これで戻し作業は終わりです。

思いのままにケースに設置!

あとは良い感じにケースに戻した水苔を設置して完了です!

アンバーダッキーの飼育ケースに設置しました!

まとめ

本日の記事はいかがでしたでしょうか?

水苔はメジャーな飼育アイテムな割に、正しい戻し方や使い方を説明している飼育者の方が少ないので、「なんとなく使っていたけど、正しい戻し方は知らなかった方」も多いと思います。

これを機に、より良い飼育環境を作ってお家のワラダンを爆殖して頂けたら嬉しいです。

ここまでお読み頂き、有難う御座いました_(._.)_

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【永久保存版】ワラダン飼育はコレでOK!飼育環境セッティング方法を徹底的に解説しました!

本ブログではペット用のダンゴムシとワラジムシ
通称『ワラダン』魅力飼育情報について発信しております

この記事はおよそ10分でお読み頂けます

ワラダン飼育の基本と極意、教えます。

どうも、イッシキです。

これは特にワラダン飼育を始めた方に多いと思うのですが、

飼育方法をネットで調べると情報がバラバラすぎて『色々あるけど、結局どれが良いの?』

って悩んだ事はありませんか?

というのもやはり飼育業界としては知名度は上がってきているものの、まだまだカブクワ等に比べるとマイナーで情報が少なく、また結構飼育者によって方法が違う部分も多いので、結局どれで始めれば良いのか困ってしまいがちです。

という事で今回は、そんな飼育にお悩みの方へ向けて

私が飼育歴5年の経験を得てたどり着いた

『どんなワラダンでも基本的にこうやっとけば大丈夫!』という
コスパ最強の飼育環境を紹介します!

ちなみに、YouTubeチャンネルで既に動画で解説済ですので
もしご興味あればこちらも併せてご視聴お願いいたします_(._.)_

※本記事の方ではYouTubeの動画よりも細かい飼育の部分のお話をつめさせて頂いてます

用意するもの

1腐葉土
2ココピート(パームマット)
3有機石灰
4サンゴ砂
5水苔
6ハスクチップ
7木炭
8樹皮
9広葉樹の葉

左側の記号(ランク)について

☆…ほぼ必須です。
  初飼育なら必ず用意して下さい。

◎…なるべく用意したいものです。
  これがあると飼育が安定します。

…無くても問題ありません。
  より拘りたい場合にはオススメです。

セッティング手順

腐葉土とココピート(パームマット)を3:2の割合で混ぜる

まずは飼育環境の核である土系アイテムの準備です。

ケースを用意して、腐葉土とココピートを半々~3:2くらいの割合で混ぜます。

何故、両者を混ぜて使用するかについてですが、
まず、衛生的に飼育するのであればココピートのみの飼育が良いです。

水はけも良いですし、コバエの発生も防ぎ、ダニも完全では無いものの腐葉土飼育より抑えられます。

次に腐葉土の良さですが、それ自身がワラダン達の餌になる点です。

ワラダン達は種によって好き嫌いがあったり、同じ餌を与え続けると食いつきが悪くなる事があります。

ただ、腐葉土に関しては例外で、どんな種でも基本的によく食べます。
腐葉土飼育をしていれば分かると思いますが、どの種でも土色の糞が沢山落ちているはずです。

また、ココピートは水はけが良いですが、裏を返すと乾燥が早いという事になります。
つまり、こまめにお世話をしないと湿度が不安定になってしまう可能性があります。

以上の様に、腐葉土飼育にはお世話がしやすくなる利点があり、ココピートには衛生的な管理が出来る利点がある訳です。

今回は『どんな種類のワラダンでもバッチリ飼育出来る最強の飼育環境』をテーマにしております。

なので、湿度管理を安定させて、湿度に繊細な種でも問題なく飼育する為に両者を使用します。

実際、腐葉土を使わない床材で飼育している方も、餌として腐葉土を与えたりしています。

ワラダン達にとって腐葉土は、
私たちにとってのお米の様なものなんじゃないかと思っています。

そういう意味でも、好きな食べ物なら、なるべく入れてあげたいですよね。

南信州産 天然腐葉土(18L)

有機石灰とサンゴ砂を混ぜいれる

①で作成した床材に、有機石灰とサンゴ砂を加えます。

分量としては、全体の10%くらいを占める様に入れましょう(有機石灰とサンゴ砂はそれぞれ5%)
(比で表すと①の床材:有機石灰:サンゴ砂 = 9 : 0.5 : 0.5)

ここでも両者を入れる理由ですが、

まず、サンゴ砂は床材の劣化を防ぐ働きがあります。

床材に糞が溜まったり、生物活動が行われると基本的に、床材は酸性に傾いていきます。
その酸性への傾きが大きくなってくると、ワラダン達の不調を引き起こします。

サンゴ砂にはその酸性に傾く床材を中性に戻す作用があります。

また、土が分解されて劣化していくと、土がベタベタしてきて床材の通気性が落ちます。
そうすると、土中の微生物の働きが悪くなって劣化が更に進んだり、土に潜るワラダン達が窒息を起こす可能性があります。

サンゴ砂は非常に多くの穴を持つ構造になっている為、床材に混ぜる事で、空気を床材に含ませやすくなります。

これがサンゴ砂の役割です。後述の木炭も同様の働きを持ちます。

次に有機石灰ですが、こちらはまずサンゴ砂同様に床材の酸化を抑える働きを持ちます。

更にサンゴ砂と異なる点で、有機石灰自体がワラダン達の餌になる役割があります。

というのもワラダンにとって有機石灰の様なカルシウムは必要不可欠な栄養素。

カルシウムが不足すると、脱皮不全を起こします。
そして脱皮不全を起こしら95%くらいの割合で死んでしまいます。

ワラダン達にとって脱皮不全は非常に致命的な症状です。
それなのに彼らは生きている限り、定期的に脱皮を行い成長しつづけます。

なんてストイックな生き様でしょうか…

なので、彼らを長生きさせる為にはカルシウムは絶対必要なのです。

普段与える餌に別途カルシウム餌を混ぜるのは当然なのですが、
土自体にもカルシウムを混ぜる事で、餌にありつけない幼体や、腐葉土と一緒にカルシウムを摂取する事で、極力カルシウム不足を抑える目的で使用しております。

③水を加えて、床材を整える

②で作成した床材に水を加えていきます。

分量はその床材の量次第ですが、目安としては『軽く握って団子状になる』程度です。

ここで注意したいのが、床材に入れる水の分量は気持ち少なめに入れて下さい。

何故かと言うと、少ない分には後から足せるのですが、多いとその水分を抜くのが大変だからです。

また、ワラダン達は乾燥してても水気が多すぎても体調を崩します。

特に初心者の方だと水を入れすぎて死なせてしまうパターンが多かったりするので、
気持ち少なめを意識して、ちょっとずつ水を加えて混ぜていくのがオススメです。

水を加え終わったら、床材に傾斜をつけながら整地します。

傾斜をつけるのは床材に湿度勾配を作る為です。

先ほど言ったようにワラダンは湿度に敏感です。

種類、個体、その時の調子によって過ごしやすい湿度が変わります。

そのため、ケース内にはなるべく色々な湿度の部分があるのが好ましく、
彼らがそれぞれ自分の居心地がいい場所で休める様に用意してあげましょう。

以上の理由から、湿度勾配をつける為に床材に傾斜をつけます。

上から下にかけて湿度があがっていく様になります。
ほんのちょっとの違いかもしれませんが、そこの気遣いが意外と大きかったりします。

人間と比べて非常に小さい身体の持ち主です。
ちょっとの湿度変化が彼らにとってはとても大きなものなのかもしれませんからね…!

水苔や樹皮などを設置していく

水苔

こちらはあらかじめ水に浸したものでも良いですし、乾いた状態を入れてあとから霧吹きで湿らせても大丈夫です。

ケースの隅に盛る感じで配置します。

水苔には吸水性が高く、湿らせた状態で置いておくだけで湿度を一定に保つ役割があります。

水苔があると無いとで乾きやすさがかなり変わってくるので、ケースには必ず入れる様にしましょう。

ハスクチップ

こちらもケースの隅にバラバラと撒きます。

ハスクチップはヤシの木を砕いてブロック状にしたものです。

つまり材料自体はココピート(パームマット)と同じな訳ですので、
水はけが良く、通気性が高い素材になります。

ただし、役割はココピートと異なり、隠れ家の意味合いが強く

吸水性もある為、軽く湿らせておけば水苔同様に一定の湿度を保ってくれる働きもします。

他の素材と役割が被る所が多い中、何故入れるかと言うと、
なるべくケース内に色々な環境を用意する為です。

水苔の周り、樹皮の下、木炭の周り、ハスクチップの周り…当然ですが、微妙に湿度に差が生まれるはずです。この微妙な差を作る事で、よりそれぞれの好きな場所を見つけて貰い易くなるという事でハスクチップを入れております。

また単純ですが、試しに使ってみた時にハスクチップの下に隠れているワラダンが多かったのも理由です。ハスクチップに集まるって事はきっと居心地が良いって事ですもんね。

こうやって細かく理由をつけて書いている記事に矛盾した内容になってしまいますが、
生体飼育なんてトライアンドエラーで『コレ試して駄目なら外す、良かったら使う。』を繰り返して自分なりの答えを見つけていくものだと思うので、深く考えすぎる必要はないのかなと思います。

飼育とか関係なく大体そうですよね。

木炭

こちらは水苔とハスクチップを置いたあとの空きスペースに適当に配置します。

役割は湿度調整&隠れ家の意味合いですね。

木炭はサンゴ砂同様に非常に孔を多く持つ構造ですので、
いい具合に湿気を吸収してくれる役割があります。

お米と一緒に木炭を入れて、湿気からお米を守るのと同じ要領です。

もともとは、僕がワラダン飼育をはじめる頃に、その時に生体を譲りうけた方から教えて貰った時から使っているのですが、確かにウケが良く、木炭の下にワラダンが潜っていたり、裏にくっついていたりするので、ハスクチップ同様に居心地が良いようですね。

優先度としてはハスクチップより木炭のが高めです。

ただし、木炭はハスクチップより高価で、いい具合の大きさに砕いたりする手間もあるので若干用意が面倒です。

金額や手間との相談ですね。お手軽に準備するならハスクチップで良いと思います。

樹皮

こちらは必須アイテムです。

ワラダンが密集する隠れ家となり、繁殖を促す役割があります。

ハスクチップや木炭などで小さい隠れ家を作りますが、こちらは主に弱っている個体や、脱皮をするのでなるべく群れから離れたい個体、幼体を守るために作ります。

それに対し、樹皮のような大きな隠れ家は、沢山個体が集まる事で雌雄を合わせ、
繁殖行動に移ってもらうのが目的です。

そういう意味で、樹皮は必須です。個体数が少ない間は特に用意してください。

広葉樹の枯葉

こちらは今回紹介するもの中では一番優先度が低いものかと思います。

使い方としてはハスクチップや空きスペースを軽く覆う様な感じで置きます。

役割としては、基本的に隠れ家兼餌になるのですが、

広葉樹の枯れ葉は結構固いので、腐食が進まないとワラダン達が食べてくれません。
それなら腐葉土で十分です。

では、何故入れるか…。

それは、海外のワラダン飼育ユーチューバーが良く入れているからです。
ワラダン飼育は海外の方が進んでますからね。
その方々が使ってるなら必要なんじゃね?って事で使ってます。

ここに来て一番適当な理由で、すみません。

なので、余裕があれば用意するくらいで良いかと思います。

ちなみに枯れ葉についてですが、もし市販のもの以外で庭にある落ち葉とかを
安易に入れるのはやめましょう。

外部にはワラダンの天敵になるような細菌がいる訳なので、落ち葉と一緒にケースに入ってしまっては大変です。

なのでもし入れる場合はなるべく市販のものや殺菌処理を施した信頼性のあるものを利用しましょう。

こういう事も踏まえて、やはり枯れ葉は優先度は低めですね。

まとめ

今回はより細かく説明するとは言ったものの、まさか過去最大文字数になるとは…笑

環境セット方法は私自身が非常に悩んで調べていた部分でもあるので
伝えたい内容が沢山でてきますね。

これにてセット系のお話はしばらく終わりです。お疲れ様でした!

本記事に関して、もしご質問やアドバイス等御座いましたらお気軽にメッセージ頂ければと思います。

と言う事で、かなり長い記事になってしまいましたが、ここまでお読み頂いた方、
本当に有難う御座いました_(._.)_

腐葉土飼育者を悩ませるダニの原因と対策について解説します【ワラダン】

この記事はこんな方におススメです。
腐葉土で生き物の飼育をされている方
・飼育中に発生するダニで悩んでいる方
・ワラダン飼育に興味がある方

腐葉土飼育につきまとう悩みの種…『ダニ』

どうも、イッシキです。

ダニ………うぜぇ。

某有名漫画○ンパンマンの台詞が飛び出した所で
ついに我が家でも再発してしまいました。

小さく見えるツブツブ、全部ダニです。ゲボゲボ~



定期的に来るんですよね、ダニの大量発生。

ワラダン飼育者は当然のこと、カブトムシ・クワガタ等腐葉土で生体を飼育している方なら
一度は頭を抱える問題ではないでしょうか?

という事で今回は、床材に発生するダニをテーマに
発生原因、対策、生態に影響があるか等についてまとめさせて頂きました。

今飼育中の方は勿論ですが、これから飼育を始める方も是非ご覧ください。

そもそもコイツって何ダニ?

何ダニ?っていうとなんだか語尾みたいで「中部の田舎出身?」と聞き返したくなりますね。

冗談はさておき、やはり対策を練る以上は何のダニが発生しているか把握したい所…。

ただ、残念ながらダニの同定はなかなか難しく、
めちゃくちゃ調べましたが、何というダニかを断定する事は出来ませんでした。

というのもダニは種類が2万以上あり、土中に生息するものでも何千種類もいるらしいのです。
パッチールの柄かよ…

ただ一応ある程度は種類を絞る事までは出来まして、

恐らく本記事のサムネにも載っているこの白いダニの正体は
ササラダニやコナダニの一種である可能性が高いです。

(ちなみにカブクワの身体に寄生するダニには、コナダニやイトダニの可能性が高いようです)

まぁ、種類は断定出来ずとも
どんなダニでも対策は同じですのでご安心ください。

ダニの発生原因

ダニの発生原因についてですが、ほとんどの場合が床材にもともと混入していたダニの成虫や卵が繁殖して目視できる数まで増えてしまうというパターンです。

また、外部から床材に混入してしまう事もあるようです。
室内に生息していた成虫が入り込んで来る他に、ダニの卵は非常に小さく軽い為、卵が空気によって流れて来てしまう事もあるようですね。

布団や衣類、特にコナダニなんかは食品にも湧いたりするので、
それと似た様な経路で床材にも侵入出来てしまう訳ですね。

ダニによる生体への影響について

基本的にはダニそのものが生体に害を及ぼす事は無いとされています。

なので、飼育ケースにダニがいても少数であれば無視しても問題ありません。

しかし、ダニが大量発生してしまった場合には注意が必要です。

例えば、カブトムシやクワガタの場合は寄生され過ぎると
気孔が塞がり窒息死してしまう場合があります。

ワラダンの場合は寄生される事は無い(はず…)ので窒息は心配ありません。

ただ、私の飼育経験上、ダニが大量発生しているケースでは
上手くワラダンが育ちません。

理由は不明ですが、ダニが大量発生している時に子供が生まれずらく、逆に言えば調子よくワラダンが育っているケースにはダニが大量発生していない傾向が間違いなくあります。

ダニが繁殖しているせいで環境が悪化し、ワラダンが調子を崩すのか
環境が良くないからダニが繁殖するのか…

どちらかは分かりませんが、いずれにせよダニが大量発生した際には手を打つ必要があります。

ダニの対策

まずは初期の混入を防ぐ為の方法についてです。

床材を冷凍する

これは割とカンタンかつ効果も高いのでオススメです。

方法としては冷凍庫に使用する床材を入れ1~2日置くだけです。
ダニは乾燥に弱い為、基本的に床材に混入しているものはこれで処理できます。

使用する際は冷凍庫から出して1日程度自然解凍させてからにしましょう。

ちなみに僕も新しく腐葉土を購入した際は使用前に必ず冷凍処理をしています。

床材を加熱する

こちらは手間こそあれど、殺ダニ効果MAXの方法になります。

方法としてはレンジでチン、もしくは鍋に床材を入れて炒める。

レンチンの場合の加熱時間やワット数は床材の量によるので一概には言えませんが、
チンした後に触ってみて、「アツ!」となるまでは加熱した方が良いです。

ハンバーグ同様、床材の場合も内部まで熱が通ってない事がある為、
加熱が甘いと殲滅しきれない場合があります。

また、レンジの加熱だと床材が蒸れるので、そのあとによく乾燥させないとカビが生える事があります。
土に生えるカビの多くは生体へ直接毒にはなりません。
がしかし、見た目が悪いのと、こちらも生えすぎるとダニ同様に悪影響があります。

また、鍋で炒る方法ですが、こちらはレンジと違って蒸れないのと、熱の通り方が段違いなので基本的に殲滅できますし、蒸れるどころか土がカラカラになるのでカビの心配もありません。

土中の良い菌や微生物なんかも全滅する所はマイナスポイントですかね。
ただ、それらが無い床材でも飼育は十分可能ですので特に気にし過ぎる必要はないかと思います。

一番大きな問題は、土を炒る様の鍋を用意するか、普段使ってる鍋で土を炒って良いか同居人への許可を得るハードルです。

無断でやるのはやめましょうね。
「あれ、この野菜炒め…いつもより大地を感じる…」
とか言われてしまうかもしれません。()

次に、ダニを発生させずらくする為の対策を紹介します

ココピート(パームマット)を使用する

ダニは腐葉土を餌とする為、腐葉土飼育の際に繁殖しやすいという特徴があります。

なので、原料がヤシの木であるココピート(パームマット)を使用する事で、ダニの発生を抑える事は出来ます。

私は過去にココピートのみで飼育した事がありますが、ダニが大量発生する事はありませんでした。

ただし、餌やワラダンの遺骸等に発生する事はあります。
本当に厄介なやっちゃ…。

注意点:床材を乾燥気味にしても大量発生する場合がある

ダニが乾燥を嫌うので、ワラダン達に害の無い範囲でケースを乾燥させるという対策はあるっちゃあるのですが、思ったより効果は薄く、乾燥気味でもダニが繁殖する事があるのでご注意ください。

確かに、湿度が高いと発生しやすい傾向はありますし、乾燥していると大量発生とまではいきませんが、思ったより湧きます。

うちで飼育しているボリバリ―ユーレイワラジムシのケースは、かなり乾燥させているにも関わらずそこそこ繁殖した事がありました(半ギレ)

まとめ:ダニ対策は冷凍処理+ココピートの併用がオススメ

今回は飼育中に発生するダニについてまとめさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

対策方法は色々ありましたが、個人的には手間のかからない冷凍処理で初期の混入ダニを始末し、
ココピートを床材に混ぜる事で繁殖を抑えるのがオススメです。

いずれの方法にせよ、完全に防ぐ事は難しいと考えておくのが無難です。

ひとまず、ダニにお悩みの方へお役に立つ情報を少しでもお届けできた事を願いつつ
本記事を締めさせて頂きます。

ここまでお読み頂き、有難う御座いました_(._.)_
SNSもやっておりますので、良ければフォロー宜しくお願い致します。

【初心者必見】可愛くて育てやすいダンゴムシ5種を紹介します。

本ブログではペット用のダンゴムシとワラジムシ
通称『ワラダン』魅力飼育情報について発信しております

この記事はおよそ5分でお読み頂けます

ダンゴムシを飼育してみよう!

どうも、イッシキです。

最近常々思いますが、ワラダン飼育の知名度が着実にあがって来ていますね…

本ブログも少しずつ見て頂ける方が増えてきており、
たまにSNS等で『新しくワラダン飼育を始めようと思っています!』
といった方から飼育に関するご質問を頂く機会が増えてまいりました。

餌やケース、温度管理など、色々お話頂きますが、
中でも特に多いのが『初心者におススメのダンゴムシって何ですか?』という質問でした。

確かに今まで疑問に思っておりませんでしたが、初めて生き物を飼育する時って
種類が多くて何を飼えば良いか悩んでしまいますよね…!

という事で今回は、私が5年間飼育してきた沢山のダンゴムシの中から
『初心者にもおススメな飼育しやすいダンゴムシ
5種紹介させて頂きます!

新しくダンゴムシ飼育を始める方に是非
最後までお読み頂けると嬉しいです!

おススメのダンゴムシ①「マジックポーション

まず初めにおススメするのは、ダンゴムシ飼育の定番『マジックポーション』です。

マジックポーションダンゴムシ

こちらは公園等でよく見かけるオカダンゴムシの色違いです。

こういった全身が白いダンゴムシというのは自然界でもごく稀に生まれるのですが
先人のダンゴムシブリーダーが、その白いダンゴムシを累代飼育し、
白いものだけを選別して何代も飼育した結果
この体色が固定化され、現在広く普及しているマジックポーションが生まれました。

要するにダンゴムシの品種改良です。野菜以外にもあるんです。

という事で元がオカダンゴムシの本種。
当たり前ですが、よく育ち、よく殖えます。

私が初めて飼育したダンゴムシはこちらでしたが、飼育半年くらいで数百匹まで爆殖しましたね。

元は外来種ですが、日本の気候に定着しているので、
気をかけなくてもすくすくと育ちます。

また、単純に見た目がノリたまみたいで可愛いので、
文句なしの初心者おススメのダンゴムシになります。

おススメのダンゴムシ②「パンダキング」

次におススメするのは「パンダキングダンゴムシ」です。

パンダキングダンゴムシ

こちらはマジックポーションと違い、ネッタイコシビロダンゴムシの仲間です。

実際に見てもらうと分かり易いのですが、普通のダンゴムシに比べて平べったいのが特徴です。
写真からでも腰回りが外に広がっているのが分かりますよね。

ネッタイコシビロダンゴムシ属は癖が強い種が多い気がするのですが、
パンダキングに関しては別で、オカダンゴムシに負けじと殖えます。

強いて言うならマジックポーションよりは一回り小さいので、
小ぶりな生き物が好きな方には特に気に入って頂けるのかなと思います。

育て方も特に変わらない上、このシマシマの見た目が本当に可愛いので
初めてのダンゴムシ飼育の相手としても、おススメです。

おススメのダンゴムシ③「アルマジロオフィシナリス」

続きまして、ちょっと風変わりな3種類目「アルマジロオフィシナリス」です。

アルマジロオフィシナリス(レッド)

先ほどのパンダキングとは打って変わって大型の種です。

私が知っているダンゴムシの中では最大種で、他のダンゴムシの二回りくらいは大きくなります。
迫力のあるダンゴムシが好きな方にはおススメの種ですね。

ちなみに私が今一番推しているダンゴムシはこの子達です。

というのも、繁殖力はそこそこなものの、かなり生命力は強く
ケースから脱走してタンスの裏でカピカピになっている以外では
死んでしまっているのをほぼ見た事がないほど丈夫な体を持っております。

また、大型の割に慎重な性格で、人が触れるとすぐに丸くなるのが凄く可愛いんですよね。

体は大きいけど、心優しい巨人。そんなイメージが合います。

繁殖力が高くないことも、裏を返せばゆっくり育てられるメリットでもあります。
(めちゃくちゃ殖えるとむしろ困ってしまう場合もありますからね…)

という事で、「沢山のダンゴムシというより、種類を抑えてのんびり飼育したい」方に
おススメのアルマジロオフィシナリスでした。

おススメのダンゴムシ④「モンテネグロダンゴムシ

お次はオカダンゴムシ界のビューティー担当「モンテネグロダンゴムシ」です。

モンテネグロダンゴムシ

こちらはマジックポーションと同じくオカダンゴムシの仲間になります。

おススメする理由はやはりその美しさ。

初めてこの子達を見た時には
「こんなに綺麗なダンゴムシが世界に存在したのか」と
感動したのを覚えています。

飼育の難易度についても優しく、繁殖力も高いです。
マジックポーションに比べると土に潜る習性が弱い為か、少しだけ繁殖力に劣る所はありますが

それでもこの美しさがありますから、飼育して損は無いかと思います。

という事で、ダンゴムシ沼にハマりたい方にはおススメの「モンテネグロダンゴムシ」でした。

おススメのダンゴムシ⑤「ペラッカエ(サメハダダンゴムシ)」

最後は渋いフォルムに定評がある「ペラッカエ(サメハダダンゴムシ)」です。

ペラッカエ(サメハダダンゴムシ)

こちらは今回紹介する中で初のハナダカダンゴムシの仲間です。
よく見ると頭の先にとがった鼻の様な部分がありますよね。

ハナダカダンゴムシの大元はオカダンゴムシのグループなので、やはり飼育し易く、
マジックポーションにも引けを取らない勢いで爆殖します。

飼育の注意点でいうと、乾燥させない事で
この種は環境がハマるとマジでありえないくらい子供を産むので
ケースの空気孔は少なめにして、湿度を保てるようにしましょう。

また、今回初心者におススメとさせて頂いた理由は繁殖力の他に、
この渋い見た目と「サメハダダンゴムシ」というイカしたネーミングにあります。
(ペラッカエの呼称のが有名ですが、サメハダダンゴムシの方が私は好きです)

ここまで可愛いダンゴムシが続いた中で、唯一カッコいいが強めなダンゴムシ

知名度もそこまで高くない事から、本種を飼育していると聞くと
「お、ダンゴムシ通っぽいぞ」と思われます。(※完全に個人的な意見です)

このゴツゴツした感じが個人的にはかなり好きなんですよね…。

という事で最後は、ちょっとこの人ハイセンスだなと思わせられる(?)
サメハダダンゴムシでした!

まとめ

ここまで初心者におススメなダンゴムシを紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

勿論、この他にも初心者向けのダンゴムシは沢山いますし、
癖は強いものの紹介したい美しいダンゴムシ達はまだまだいます。

この記事をきっかけにダンゴムシ飼育により魅力を感じて頂ければ嬉しいです。

ちなみにですが、ワラジムシ飼育も奥が深くて楽しいですよ…!

ここまでお読み頂き、有難う御座いました!
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