WARADANLOG(ワラダンログ)

ダンゴムシ・ワラジムシの専門ブログです。

早期対策が大事!ワラダンが不調な時に見るべき所と解決法

本ブログではペット用のダンゴムシとワラジムシ
通称『ワラダン』魅力飼育情報について発信しております

この記事はおよそ4分でお読み頂けます

丁寧にお世話しているのに何故かワラダン達が落ちてしまう…

どうも、イッシキです。

ワラダン飼育を始めたばかりの方や、飼育の種類を増やし始めた方で
『調べた通りに飼育しているのに何故かワラダン達が落ちてしまう…』
『いつまで経っても子供が生まれない。』
という悩みを抱えている方、結構多いんじゃないでしょうか?

生き物飼育ですから、頑張っても上手くいかないという事自体は
誰しもどこかで経験される事だと思いますし

飼育している種にもよりますが、
何より同じ人が同じ場所で同じケースで管理する以外では
どうしても飼育環境に違いが出てしまう為
『どんな状態でも飼育はこれで絶対解決する!』という決まった解決策が無いのが難しい所です。

なので、飼育中のワラダンが何故か調子を崩している時には
彼らの様子を観察して何が原因かを自分で突き止める必要があります。

という事で今回は、ワラダンが不調な時に確認すべき事と対策法について
解説していきたいと思います。

何故かお世話が上手くいかないというお悩みの方は
是非お読み頂けたらと思います_(._.)_

落ちる原因を特定するには…

まず、ワラダン達が落ちてしまった時には、必ずその落ちた子を観察しましょう。

見る時のポイントは『脱皮不全の形跡があるか否か』です。

分かり易いので言えば
下半身や上半身が薄く白みがかっていたり形が歪になっているかどうかです。
上半身に対し下半身だけが大きくなっている個体は脱皮して間もない個体なので、
これも脱皮不全の可能性が高いです。

小さい個体であれば、脚の付き方や胴体等も確認してとにかく脱皮不全か否かを確かめましょう。

脱皮不全も無く、外見に異常が見られない場合であれば他に原因があります。

兎にも角にも、まず特定すべきは落ちた子が『脱皮不全か否か』です。
それぞれの対処法についてはこの次の項目で説明させて頂きます。

原因別の対処法について

脱皮不全の場合

脱皮不全は、主にカルシウム不足と湿度の低さから引き起こされる症状です。

カルシウム不足は想像しやすいかと思いますが、湿度が低い場合にも脱皮不全は起きやすいです。
恐らく脱皮をしきる前に殻が乾燥してしまって脱げなくなってしまうからかと思います。

なので、脱皮不全で落ちている子がいる場合は、カルシウム分を摂取する機会を増やす事
湿度の見直しをしてください。

具体例としては、カルシウム分に関しては有機石灰を床材に軽く撒く
また、給水の回数を増やす事です。

湿度をあげる時にはケース全体をビショビショにしない様にだけ気を付けて下さい。
急に湿度があがりすぎるとまた別の原因で落ちてしまう子が増える可能性があります。

脱皮不全以外の場合

特に外傷もなく落ちてしまう個体で一番多い原因は『蒸れ』です。
湿度が高すぎる場所にいるとワラダンは呼吸が出来なくなり窒息してしまいます。

なのでケースの湿度を見直しましょう。
ケースの湿度の高い部分を減らし、乾燥気味のエリアを拡大したり、
吸水の回数を減らし、床材自体の湿度を下げてみましょう。
吸水箇所を一部だけにする事でケース内の湿度が一定にならない様にするのもOKです。

『蒸れ』以外の原因としては寿命床材の劣化』『過密飼育による共食い』『栄養不足』です。

寿命

落ちた個体がフルサイズの時は寿命の可能性があります。
この場合は対策のしようがありません。
逆に言うと、対策をする必要が無いので環境を変えないであげて下さい。
寿命が原因なのに蒸れが原因と間違えて湿度を急に下げたりしては
生きている個体にダメージを与えてしまいます。

床材の劣化

こちらは特に繁殖が進んだ100匹~等の多数飼育環境で起こります。
床材が古くなり、酸性へと傾くと、ポツポツとワラダン達が落ちていきます。

また、増えていた幼体達が急激に数を減らしている時もコレが原因です。

この場合は床材をリセットする事が対策になります。
繁殖が進んでいても油断せず、定期的に土をほぐし、幼体の数が減少していないかを確認しましょう。

また劣化とは別ですが、有機石灰等アルカリ性の物質を床材に混ぜすぎた場合も同じような症状を引き起こします。

この場合はケースリセット直後におこるので、床材に混ぜる石灰を減らしてください。
(ほんのちょっとでもOKです)

過密飼育による共食い(ストレス)

これは大型ワラジ等で起こりやすいです。
抱卵♀個体や幼体は通常の成体よりも体力がありません。

その為、この状態で他の個体に刺激を加えられる時にストレスを受けやすいです。
なので、抱卵個体や幼体が隠れられる様にシェルター等の
活動スペースを増やしてあげるようにしてください。

卵パックやハスクチップが安価でオススメです。

栄養不足

腐葉土を使って飼育ではの飼育ではあまり考えずらいですが、
栄養不足や偏りによって弱った個体が落ちる可能性はあります。

テトラフィンやラビットフード、野菜、ムックリワーク等の餌を与えましょう。
具体的にどんな栄養が不足しているか等は調べる事は難しいですが、だからこそ数種類の餌を与える事で栄養の偏りを防ぎます。

『過密飼育によるストレス』はワラジムシに多く、特に抱卵個体が落ちやすい時はコレが原因の可能性は高いです。

まとめ

本日はワラダン達の不調時の原因と対策について解説させて頂きました。

少しでも飼育のお役に立てば幸いです。

小さな生き物であるが故、落ちてしまう原因を詳しく突き止められない所が
飼育の難しい部分ではありますが、なるべく彼らが快適に過ごせるように、
日々観察と愛情を持ったお世話を心がけていきましょう。

ここまでお読み頂き、有難う御座いました!
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